A participant performs during the Wings for Life World Run in Montenegro.
© Predrag Vuckovic for Wings for Life World Run
ランニング

ランニングにまつわる間違った認識 7選

ランニングはシンプルなスポーツだが、誤解されている部分もいくつか存在する。世の中に存在するランニング関係の間違っている言い伝え・常識をピックアップ!
Written by Michi Reichelt
読み終わるまで:5分公開日:
英国スコットランドのネッシーや米国奥地のビッグフットなどの有名な言い伝えは誰もが聞いたことがあるだろう。しかし、ランニングにまつわる言い伝えも数多くあることを知っているだろうか? その中にはランニングや目標を狙うことを止めさせてしまうものも存在する。
今回はそのようなランニングにまつわる “間違った認識” の代表例を取り上げて、ランニングが誰でも楽しめるアクティビティであることをあらためて証明していこう。
スロバキア・ブラスチラヴァから【Wings for Life World Run】に参加したランナー

スロバキア・ブラスチラヴァから【Wings for Life World Run】に参加したランナー

© Filip Nagy for Wings for Life World Run

01

寒い日に汗をかくと風邪を引く

「髪を乾かさないで外出すると風邪を引くよ!」− このセリフを親兄弟から言われたことがある人は多いはずだ。しかし、耳にこびりついている人が多いにもかかわらず、このセリフは間違っている。通常、風邪はウイルスによって発症するものであり、気温が低いだけでは発症しない。
もちろん、寒さによって免疫システムが弱まり、風邪を引きやすくなるのは確かだが、走って汗をかくのはその免疫システムを強化するためだ。たとえ汗が伴うものでも、長期的な運動習慣は免疫システム強化してくれる。というわけで、寒い日も外に出て走ろう!
02

ストレングストレーニングはスピードダウンに繋がる

筋肉自慢のボディビルダーたちがランニングで最速タイムを記録することはないが、彼ら以外の一般人にとってはこの認識は間違いで、むしろ逆が真だ。正しいストレングストレーニング(いわゆる筋トレ)は効果的なランニングの基礎になるのだ。
ストレングストレーニングの中でも、身体の動きにフォーカスして個々の筋肉ではなく筋力群を鍛えるファンクショナルトレーニングが理想だ。強力な上半身は安定をもたらし、締まった腹筋と背筋は背骨への過度な負荷を防ぐ。さらに言えば、鍛える対象を絞ったストレングストレーニングはパワー爆発力も高めてくれる。
ストレングストレーニング(いわゆる筋トレ)はスピードを低下させるのか?

ストレングストレーニング(いわゆる筋トレ)はスピードを低下させるのか?

© Moataz Ibrahim/Red Bull Content Pool

03

脂肪が燃え始めるのは運動開始から30分後

これは完全に間違っている。走れば最初の一歩から脂肪を燃やせる。もちろん、序盤に燃える量はわずかだが、走る時間が長くなればそれだけ多くの脂肪が燃える。結論を言えば、長く走るだけ効率良く脂肪が燃えるようになるという話なのだ。
つまり、脂肪をできる限り多く燃やしたいのなら、ゆっくりとしたペースでできる限り長く走るのが良い。低強度で走りながら、途中でダッシュを挟むインターバルトレーニングが理想だ。いずれにせよ、原則は「走る時間や強度を問わず、どんなランニングでも脂肪燃焼に効果がある」だ。
04

ランニング前に静的ストレッチをする

ランニングに有害なことをしたいのなら話は別だが、そうでないなら避けるべきだ。ランニング前の静的(スタティック)ストレッチはパフォーマンスを低下させ、怪我のリスクも高める。なぜなら、伸びてしまった筋肉はパワーが落ちて、最大筋力が下がるからだ。
というわけで、ランニング前のストレッチは動的(ダイナミック)であるべきだ。レッグスウィングランジなどは身体をランニングの動きに合わせて整えてくれる。ランニングの前にある程度の時間を取って動的ストレッチを行えば、効果が感じられるはずだ。
ランニング前の静的ストレッチの効果は?

ランニング前の静的ストレッチの効果は?

© Romina Amato for Wings for Life World Run

05

ランニングは腰に悪い

「腰に悪いので走れません」− これは非常に良く聞く言い訳のひとつだ。しかし、スポーツ全般、特にランニングは、実際は腰の痛みに効果的であることが証明されている。運動は健全な椎間板を得るための基礎になるのだ。
リズミカルなランニングは栄養と水分を椎間板に提供しつつ、椎間板に刺激を入れ、負荷を解放してくれる。また、腰周りの筋肉の強化にも効果的で、カロリーも消費してくれる。
突き詰めれば、下半身を軽く保つことができれば腰への負荷を和らげられる。もちろん、そのためには自分に合ったランニングシューズを履いていることが必要だ。
06

フィットしていれば汗をかかなくなる

汗をかくと身体から熱が放出される。これは誰もが知っていることだ。しかし、汗腺を鍛えられることは多くの人が知らない。
しかし、持久系トレーニングを定期的に行っている人はまさに "汗腺を鍛えている" のだ。そのような人は効率良く汗がかけるようになり、身体から常時適量の汗が流れるようになる。つまり、フィットしている人ほどより早く汗が出始める持久力に優れていれば、それだけ発汗プロセスが始まるタイミングが早まるというわけだ。さらに言えば、発汗量は遺伝子で決まる。
というわけで、「フィットしていれば発汗量が少なくなる」という認識は非常に怪しい。私たちが確実に言えるのは、運動のエフォートが大きければそれだけ熱が上がるので、結果的に汗が多くなるということだけだ。
汗はかかないほどベター?

汗はかかないほどベター?

© Mine Kasapoglu for Wings for Life World Run

07

アスファルトを走ると関節を痛める

基本的にランニングが関節を痛めることはない。また、定期的な運動は関節を鍛えてくれる。さらに言えば、最近のランニングシューズは衝撃をしっかりと吸収してくれるので、アスファルトを走っても関節には森の中を走るのと同じくらいの負荷しかかからない。
むしろ、人によっては、森の中のような柔らかくて不均一な地面の方が硬くて均一な地面よりも負荷がかかってしまうだろう。地面が不安定なら足首をひねる確率が高まる。
また、一部のランナーはアスファルトに全幅の信頼を置いている。なぜなら、トレイルや芝生よりもしっかりと地面を蹴ることができるからだ。しかし、人生の他の部分と同じく、ランニングでも「バラエティを豊かにする」ことが最も重要だ。
アスファルトが関節に悪いのは本当?

アスファルトが関節に悪いのは本当?

© Ash Narod for Wings for Life World Run

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