Grace Warner executes a boardslide at the 2024 Red Bull Slide In Tour in Trollhaugen Ski Area, Dresser, Wisconsin.
© Brian Nevins/Red Bull Content Pool
スノーボード

【2025年版】女子スノーボード新時代を担うヤングライダー ベスト10

スノーボードを再定義し、新たな高みへと引き上げている若き女子スノーボーダーたちの中からトップアスリート10名をピックアップ!
Written by Mary Walsh
読み終わるまで:9分Published on
女子スノーボードシーンはルネッサンス期を迎えつつある。現在売り出し中のライダー全員が非常にアグレッシブで、彼女たちはレジェンドたちが築いてきた土台を活用しながら、ビデオパートやレールイベント、バックカントリーコンテストまでのすべてで常識を良い意味で覆している。
彼女たちのスタイル、才能、そして強い意志によって同シーンのライディングレベルの進化のペースは日々進化している。それでは売り出し中の女子ヤングライダーの中で、誰が特に活躍しているのだろうか? 今回は10人をピックアップして紹介する。
01

グレイス・ワーナー

グレイス・ワーナー(Grace Warner)が2022年の『Hot Coco』の中で、連続するストリートレールでシグネチャーのイージースタイルを披露した瞬間、すべてが止まった。
このとき世界は、ミシガンのスノーボードコミュニティがすでに知っていたこと、つまり、グレイスが類い稀な才能と、トリックセレクションがいかに高難度でテクニカルなのかを隠してしまう控え目な態度の持ち主であることをあらためて知ったのだった。
グレイス・ワーナーはリラックスしたスタイルと高難度のトリックが魅力

グレイス・ワーナーはリラックスしたスタイルと高難度のトリックが魅力

© Jason Halayko/Red Bull Content Pool

ここ数年でグレイスは注目を集め続けており、X Games、Dew Tour、【Red Bull Heavy Metal】などのイベントで表彰台を獲得しながら、Burtonの『Blooom』や『Four If By Sea』などのビデオの撮影も続けている。
また、彼女はコミュニティも大事にしており、毎年地元のパイン・ノブでイベント “Grace’s Gateway” を開催して、ミシガンのローカルライダー、プロライダー、友人たちが一緒にライディングできる機会を生み出している。
02

テルマ・サルキパジュ

テルマ・サルキパジュ(Telma Särkipaju)は、ストリートレール、スロープスタイルコース、バックカントリーラインを含むすべての地形で活躍できる非常に稀な才能を備えている若手ライダーのひとりだ。
このような評価を19歳にしてすでに手に入れている彼女は、レールが特に得意で、2023年にリリースされた『Remarkable』のエンダーはシーン全体から注目を集めた他、2024年にはThe Uninvited Invitationalを制した。また、2025年にはX Games Streetstyleでシルバーを獲得している。
テルマ・サルキパジュ

テルマ・サルキパジュ

© Clemens Millauer/Red Bull Content Pool

さらに、このフィンランド人ライダーは、Laax Openのスロープスタイルに出場した他、アンナ・ガッサーが主催するFuture Queensにも招待されるなど、エアの才能も世界に示している。
また、初めて開催された女子限定バックカントリーイベントResearch and Developmentでのベストトリック獲得は、彼女のビッグマウンテンでの今後の活躍の可能性も垣間見せている。
03

エレリー・マニング

2024年、エレリー・マニング(Ellery Manning)は、初めて開催された女子限定バックカントリーイベントであり、【Natural Selection】の予選も兼ねていたResearch and Developmentで優勝した。当時まだ18歳だった彼女にとって、このイベントは初のプロレベルのイベントだった。
そしてこのイベントで彼女が披露した、地元タホ湖北部で培われた急峻なドロップの扱い方とパウダーへの着地は、彼女の不屈の精神とスタイル、そしてビッグマウンテンでの存在感を世界に示すことになった。
【Natural Selection】に出場したエレリー・マニング

【Natural Selection】に出場したエレリー・マニング

© Chad Chomlack/Natural Selection Tour

この優勝以降、マニングは活動範囲を広げており、フリースタイル系トリックを増やしながら、2025年秋にリリースする予定のビデオプロジェクトの制作を進めている。2025年3月には【Natural Selection】に出場して、強烈な自然地形で自分らしさをアピールすることに成功した。
04

アイリス・ファム

モンタナ州の雪山はレールを得意とするライダーたちの間でそこまで有名ではないが、アイリス・ファム(Iris Pham)はそのイメージを変える存在だ。
【Red Bull Heavy Metal】でのアイリス・ファム

【Red Bull Heavy Metal】でのアイリス・ファム

© Ashley Rosemeyer/Red Bull Content Pool

2022年、モンタナ州出身のファムはミネソタ州ダルースで開催された【Red Bull Heavy Metal】でストリートレールイベントデビューを飾ると、その素晴らしくスムーズなスタイルと高難度のトリック、気楽な性格によって、瞬く間にトップライダーの仲間入りを果たした。
これまでに2本のビデオパートとX Games女子フリースタイル優勝を手にしており、さらにはNitroのチームムービーへの参加も予定されているファムは、着実にレベルアップを続けている。
05

ジェス・ペールムター

バーモント州出身のジェス・ペールムター(Jess Perlmutter)は、2024年にウッドワード・パークシティで開催された女子限定レールコンテストUninvited Invitationalにワイルドカードとして招待されたときはまだほとんど無名のライダーだったが、このイベントが終わる頃には、誰もが彼女を認知していた。
【Red Bull Heavy Metal】で優勝したジェス・ペールムター

【Red Bull Heavy Metal】で優勝したジェス・ペールムター

© Peter Cirilli/Red Bull Content Pool

現在15歳の彼女のトリックレパートリーは豊富で、ひとつひとつの難度も高い(彼女は優秀なスケートボーダーでもある)。結果、2025年にボストンで開催された【Red Bull Heavy Metal】では、2万人の観客と自分のアイドルたちを相手にしなければならなかったにもかかわらず、見事に優勝を手にしている。
ペールムターのライディングを見れば、女子スノーボードシーンの未来がこれまで以上に明るいことが理解できるはずだ。
06

深田 茉莉

ワールドカップデビュー戦で優勝した深田茉莉

ワールドカップデビュー戦で優勝した深田茉莉

© Frederik Kalbermatten/Red Bull Content Pool

深田茉莉(ふかだまり)は、自身のワールドカップデビュー戦となった2022年のコロラド州コッパーマウンテンで開催されたFIS Big Airで優勝し、グローバルシーンで名乗りを上げた。
弱冠15歳でスイッチ・バックサイド900とフロントサイド・ダブルバックフリップをメイクして最初のプロレベルイベントを制した深田は、現在はさらなる成長を遂げており、ダブルコーク・スイッチバック1260フロントサイド1440など高難度のビッグトリックをレパートリーに加えている他、ビッグエアとスロープスタイルのイベントを複数回制している。
勢いがあり、成長の伸びしろも大きい深田のキャリアはまだ始まったばかりだ。
07

ガオン・チョイ

2023年、韓国人ライダーのガオン・チョイ(Gaon Choi)X Gamesハーフパイプ歴代最年少優勝記録を更新した。X Gamesデビュー戦で記録的な優勝を手にした当時14歳の彼女は、その豪快なエアと回転で新世代パイプライダーのトップにいることをアピールした。
2024年にLaax Openでクラッシュを喫し、好調だったキャリアが一時停滞してしまったが、2025年に復活。1年ぶりのLaax Openで3位に入ると、Snow Leagueでも同じく3位に入った。まだ高校生ながらスイッチバック900フロントサイド1080をメイクできるチョイの可能性は無限大だ。
マディー・マストロ、クロエ・キムと並んでLaax Openの表彰台に上がったガオン・チョイ

マディー・マストロ、クロエ・キムと並んでLaax Openの表彰台に上がったガオン・チョイ

© Lorenz Richard/Red Bull Content Pool

08

ミア・ブルックス

英国人ライダーのミア・ブルックス(Mia Brookes)は注目すべき女子ヤングライダーのひとりだ。彼女のスリーピーなスタイルとビッグトリックの相性は抜群で、過去数シーズンのスロープスタイルとビッグエアで表彰台フィニッシュと優勝を安定して記録してきた。
2023年、弱冠16歳で女子初のキャブ1440をメイクしたブルックスはそのまま同シーズンのワールドチャンピオンに輝くと、2024年にはX Gamesゴールドを獲得。2025年には同イベントでメダル2個を上乗せし、Laax初優勝も記録した。
ミア・ブルックス

ミア・ブルックス

© Miriam Lottes/Red Bull Content Pool

すでにクリスタルグローブを複数個獲得している彼女は、The Ninesでベストスタイルを受賞している。競技中にヘヴィメタルを好んで聴いていることで知られるブルックスは次に何をやってくれるのだろうか? 期待して待ちたい。
09

イーガン・ウィント

2023年、イーガン・ウィント(Egan Wint)はデトロイトで開催された【Red Bull Heavy Metal】の3エリアすべてでトップを獲得し、そのユニークなスタイルと高精度なトリックを世界に示した。
そして、この優勝とVolcomの『Creedlecosm』でのクリップによって、コロラド生まれのこのライダーはSlushの2023年度ルーキー・オブ・ザ・イヤーにも輝いた。しかし、これはまだほんの始まりに過ぎず、2024年、セントポールで開催された【Red Bull Heavy Metal】でウィントは同イベント連覇を達成した。
イーガン・ウィント

イーガン・ウィント

© Ashley Rosemeyer/Red Bull Content Pool

このような結果からも分かる通り、ウィントのレールライディングはトップクラスだが、彼女はトランジションでも素晴らしく、2024年のX Games Knucklehuckでは3位に入っている。
現在はユタ州ソルトレークシティーで生活しているウィントは、2024年の『Bittersweet』でエンダーを任された。ユニークなスポットでのテクニカルなトリック、そして特大のダブルバックフリップが収録されているそのエンダーは、近年彼女が積極的に取り組んでいるバックカントリーでの活躍も期待させる。
ウィントがさらにレパートリーを増やし、唯一無二のスタイルをあらゆる地形で披露してくれることに期待したい。
10

エリー・ウェイラー

コロラド州サミット・カウンティ出身のエリー・ウェイラー(Ellie Weiler)は、クリエイティブなトリックとオールドスクールなスタイルを併せ持つハードチャージャーだ。ウェイラーはスロープスタイル出身だが、多様な地形でもスムーズなライディングを披露できる。
2024年、Uninvited Invitationalでルーキーアワードを獲得した彼女は、同年にX Gamesデビューも飾り、女子初のKnuckle Huck部門に出場した。ミニパイプイベントで複数の優勝を手にしており、2024年のWorld Quaterpipeチャンピオンでもある彼女は、エアの高さとトリックの種類の豊富さが特徴で、マックツイストもレパートリーにしている。
2025年のResearch and Developmentでは、バックカントリーでの優れたライディングが評価され、ベストスタイルを獲得した。ビッグエアとスタイルを重視するウェイラーの未来は明るい。
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