サイクリング
ツール・ド・フランス:全ジャージ解説
2025年7月に開幕するグランツール第2戦ツール・ド・フランスには4種類のジャージが用意されており、それぞれの対象や内容を簡単にまとめた!
毎夏、ツール・ド・フランスは世界中のテレビで話題になる。というのも、ツール・ド・フランスは世界第3位の視聴者数を誇るスポーツイベントなのだ。嘘ではない。
この人気を裏付けていると言えるのが、他の大規模なスポーツイベントとは異なり、ツール・ド・フランスの一部のライダーが視聴者・観客の視認性向上のために着用している特徴的なジャージだ。
というわけで、本記事ではツール・ド・フランス2025の全21ステージを通じて着用される全ジャージを簡単に解説していくことにする。
ツール・ド・フランスには4種類のジャージが存在し、それぞれが各ステージ終了時点に4部門の首位に立っているライダーたちに渡される。各ジャージにはそれぞれ長い歴史と意味合いが備わっている。というわけで、早速各ジャージの違いを見ていこう。
01
マイヨ・ジョーヌ(イエロージャージ)
世界的に有名なマイヨ・ジョーヌは、ツール・ド・フランスのステージ終了後に個人総合順位(GT / General Classification)でトップに立っているライダーに渡される。個人総合はライダー個人の合計走行タイムの短さを競う部門だ。
2025年のツール・ド・フランスには全21ステージが用意されており、完走した時点でトップに立っているライダーがこのジャージとともに今年のチャンピオンになる。
尚、マイヨ・ジョーヌはツール・ド・フランス創設時には存在せず、1919年に初採用された。イエローが選ばれている理由は、1903年にこのレースを創設したフランスのスポーツ紙『ロト』(L’Auto:現『レキップ』)にちなんでいる。当時の『ロト』の紙面の色がイエローだったため、この色が選ばれた。
02
マイヨ・ヴェール(グリーンジャージ)
マイヨ・ヴェールはツール・ド・フランスのポイント賞トップのライダーに与えられる。この部門は総合タイムとは関係なく、各ステージの各対象地点で獲得するポイントの合計によって順位が決まる。
ポイント対象地点には各ステージのゴールと中間スプリントポイントが設定されており、ステージの種類(平坦・丘陵・山岳)によって獲得できるポイントが異なってくる。
基本的にはスプリンターが狙うジャージとして扱われているが、その理由は、丘陵ステージや山岳ステージよりも平坦ステージの方が獲得できるポイントが多いからだ。
マイヨ・ヴェールは1953年に創設され、グリーンは当時のスポンサーだった百貨店《Belle Jardinière / ベル・ジャルティニエール》が広告キャンペーンでこの色を頻繁に使用していたことにちなんでいる。
03
マイヨ・ブラン・ア・ポワ・ルージュ(水玉ジャージ)
水玉(ポルカドット)ジャージことマイヨ・ブラン・ア・ポワ・ルージュは “山岳王” が着用するジャージとして知られており、1933年に創設された山岳賞(ジャージは1975年に初採用)を獲得したクライマーに与えられる。
白地に赤い水玉のデザインは1920年代から1930年代にかけて活躍したフランス人ライダーアンリ・ルモワンヌへのトリビュートで、ルモワンヌは現役時代にこのデザインのジャージを愛用していた。
ツール・ド・フランスの丘陵ステージまたは山岳ステージに含まれる山岳は、4級(低難度)から1級(高難度)、さらに上の超級(最高難度)の5カテゴリーに分けられており、それぞれに山岳賞ポイントが用意されている。難度が高いほど獲得できるポイントも多い。
また、獲得できる人数もカテゴリーによって異なり、たとえば、超級山岳では山頂通過順8位までポイントが与えられるが、4級山岳では最初に山頂を通過したライダーのみにポイントが与えられる。
尚、山岳ステージの前半にポイントを稼ぐだけ稼いで後半に力を抜くライダーが見られるようになったことから、2004年からはステージの最後の登坂が2級以上の場合、そこで獲得できるポイントが2倍になっている。
04
マイヨ・ブラン(ホワイトジャージ)
マイヨ・ブランはツール・ド・フランスの最優秀若手ライダーに与えられるジャージで、25歳以下(大会中に26歳になるライダーは除外)の個人総合最上位ライダーが対象となる。1975年に創設されたあと1988年から2000年までは消えていたが、その後復活している。
以上がツール・ド・フランスのジャージ4種類の解説となる。ツール・ド・フランス2025の全コース解説と合わせて開幕前・開幕中の観戦ガイドにしよう!
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