Thousands of runners surge through Zadar, Croatia for the Wings for Life World Run Flagship Run on 5 May 2025, celebrating Red Bull’s spirit of adventure and global unity
© Tomislav Moze for Wings for Life World Run
ランニング

【Wings for Life World Run】:9つの特徴

2026年5月10日に世界同時スタートする最大規模チャリティーランイベントが備えている唯一無二の特徴とは?
Written by Tom Ward
読み終わるまで:8分Published on
2025年5月、世界195カ国・310,719人ものランナーたちがひとつのグローバルランに参加した。このイベントは、普通のマラソンレースやファンランではない。【Wings for Life World Run】は、脊髄損傷の研究資金を募るために世界中の人々が一体となる、唯一無二のグローバルチャリティーランイベントなのだ。
では、【Wings for Life World Run】は具体的にどこがユニークなのだろうか? 2026年5月10日に行われる【Wings for Life World Run 2026】に参加して、このイベントならではの魅力を体感しよう。
「【Wings for Life World Run】は、私がこれまで参加した中でも最も意義深いレースのひとつです」と切り出すのは、これまで【Wings for Life World Run】で3度グローバルチャンピオンに輝き、同イベントの現記録保持者でもある福田穣氏だ。
「私は他にも数多くのレースに参加していますが、【Wings for Life World Run】は参加することで他の誰かを直接助けることができるレースです。これほど説得力のあるものはありません」
【Wings for Life World Run】に参加するためには、筋金入りのランナーである必要はなく、どのようなレベルのランナーでも参加できる。では、他のレースにはない【Wings for Life World Run】ならではの特徴を紹介していこう。
01

フィニッシュラインが存在しない

ケープタウンで【Wings for Life World Run】に参加したランナー

ケープタウンで【Wings for Life World Run】に参加したランナー

© Craig Kolesky for Wings for Life World Run

【Wings for Life World Run】は誰もが参加できるレースだ。ウルトラマラソンの豊富な経験を持つベテランでも、近所の公園を走っているアマチュアランナーでも、あるいは先週からランニングを始めたばかりの初心者でも問題ない。【Wings for Life World Run】は、PB(自己ベスト)やStravaで目立つための記録といった、ランコミュニティにありがちな派閥や比較に縛られることはない。
【Wings for Life World Run】では、誰もが「自分だけのレース」を走ることになる。【Wings for Life World Run】はランニングの純粋な楽しさを突き詰めたイベントであり、2026年はその楽しさがさらに味わえるかもしれない。
「【Wings for Life World Run】が特別なのは、フィニッシュラインが設定されていない点です」と福田氏は語り、さらに続ける。
“自分はどこまで行けるか” が目標で、その不確実性がこのイベントを実に興味深いものにしています」
02

キャッチャーカーに追いつかれた時点でレース終了

キャッチャーカーのステアリングを握るアンナ・ガッサー

キャッチャーカーのステアリングを握るアンナ・ガッサー

© Markus Berger for Wings for Life World Run

キャッチャーカーは “慈悲深いターミネーター” のようなものと考えてみればいい。キャッチャーカーは止まることもなければ、疲れることも知らない。キャッチャーカーが目的としているのはただひとつ、「ランナーたちに追いつくこと」だ。
実際のキャッチャーカー、あるいはバーチャルキャッチャーカーに追いつかれた時点で、そのランナーのレースは終了となる。これが【Wings for Life World Run】唯一のルールだ。
キャッチャーカーに追いつかれないようにするには、できるだけ遠くへ速いペースで走り続ける以外ない。たったひとつの目標に集中できるため、参加者はペースに振り回されるハーフマラソンよりも遥かに多くのことを吸収できる。
しかしキャッチャーカーがランナーたちにストレスをかけるようなことは一切ないので安心してもらいたい。福田氏も「キャッチャーカーが背後まで迫っても、メンタルは驚くほど穏やかでした」と語っている。
03

インクルーシブ

コロンビア・ボゴタのランナーたち

コロンビア・ボゴタのランナーたち

© Andres Rivera for Wings for Life World Run

世界には、障害を抱えながらフルマラソンやウルトラマラソン、さらにはアイアンマンさえも完走する数多くのヒーローが存在する。【Wings for Life World Run】は、このインクルーシブ性をさらに推進している。
フラッグシップラン既存のアプリランイベント、あるいは友人たちと自ら企画したアプリランに参加すれば、歩行者、車椅子ユーザー、歩行器ランナー、ガイド付きランナー、ベビーカー、松葉杖ユーザーなど、様々な人と一緒に全力で走っている自分に気づくはずだ。「ランニングなんて自分には無理」と思っている人こそ、挑戦してもらいたい。
04

専用アプリ

【Wings for Life World Run】を楽しむために専用設計されたアプリ

【Wings for Life World Run】を楽しむために専用設計されたアプリ

© Sulejman Omerbasic for Wings for Life World Run

現代人にとってアプリは不可欠だ。【Wings for Life World Run】アプリもその例に漏れないが、実に楽しめる内容となっている。ランニングトレーニングアプリの多くはペースが遅かったり、インターバルをさぼったりするとユーザーを叱責するが、【Wings for Life World Run】アプリはユーザーを前進させることだけにフォーカスしている
オンライン上のルート公開などの機能がない代わりに、【Wings for Life World Run】アプリはランナーとキャッチャーカーにスポットライトを当てている。5月10日のスタートを迎える前に、【Wings for Life World Run】アプリをダウンロードしておこう。
05

世界同時スタートの一体感

参加者の中から自然に湧き上がる一体感

参加者の中から自然に湧き上がる一体感

© Predrag Vučković for Wings for Life World Run

【Wings for Life World Run】への参加登録を済ませた瞬間、同じ志を持つ世界中のランニングファミリーの仲間入りをすることになる。世界同時スタートのため、遠く離れた場所で走るランナーたちと同じ緊張感・興奮・期待感を味わうことができるため、唯一無二の感覚が得られる。【Wings for Life World Run】がチャリティーランである事実も踏まえれば、このイベントのユニークさがさらに増す。
「【Wings for Life World Run】の真の魅力は、自分のためだけでなく、他の人たちのためにも走るということです」と福田氏は語る。【Wings for Life World Run】はコミュニティがすべてなのだ。
「本当に特別なのは、すでにレースを終えた人たちが声援を送ってくれることです。これは素晴らしい高揚感があります」と福田氏は付け加える。
さらに、【Wings for Life World Run】は世界中でライブ配信されるため、自分が走っている間も、世界中の人たちからバーチャルな激励メッセージで応援してもらえる可能性がある。
06

自分のペースで楽しめる

自分のペースを維持することが重要

自分のペースを維持することが重要

© Mahmut Cinci for Wings for Life World Run

何事も事前にプランを立てることが吉だ。キャッチャーカーはひたすらランナーたちを追いかけ、イベントの進行に合わせて少しずつ速度を上げてくる。
たとえば、目標距離が3kmなら、1kmあたり14分17秒で走ればこの目標は達成できる。目標距離が10kmなら、1kmあたり7分12秒で走る必要がある。また、40kmを走りたいなら、1kmあたり4分30秒を維持する必要がある。【Wings for Life World Run】のゴールシミュレーターを活用すれば、それ以上の目標距離に必要なペースも簡単に割り出すことができる。
07

目標距離は自分次第

一定のペースを維持して、その日の自分のベストを出し切ろう

一定のペースを維持して、その日の自分のベストを出し切ろう

© Tomislav Moze for Wings for Life World Run

単独で走るにせよ、あるいは他の参加者たちと走るにせよ、自分のペースに集中することが最大のチャレンジのひとつになる。あらゆるランナーが知っているように、走っているとどうしてもペースメーカーのスピードに合わせたくなったり、速いランナーたちを追いかけたくなったりする。しかし、【Wings for Life World Run】ではこのような走り方だとエナジーが枯渇してしまう。
【Wings for Life World Run】では、フィニッシュラインを目掛けてハイペースでプッシュするのではなく、快適なペースを長時間持続させることが重要だ。
08

"気持ち" が重要

【Wings for Life World Run 2025】で記録達成を果たした福田穣氏

【Wings for Life World Run 2025】で記録達成を果たした福田穣氏

© Hiromitsu Rikimaru for Wings for Life World Run

記録更新を目指している場合、あるいは最初の1kmを走り切ることを目標にしている場合を問わず、【Wings for Life World Run】では「自分ならできる」という自信が重要だ。福田氏は、自信が揺らいできたときは、「自分はチャリティーのために走っている」と思い出すことでモチベーションを高めているという。
「苦しくなる時もありますが、自分がやっていることが他の人の力になっていると思えば、自分の小さな痛みも違って感じられます」と福田氏は語る。
「自分が走れているのは、自分が健康であるおかげですし、今自分と一緒に走れない人たちの気持ちを忘れないようにしています。この思いを忘れないでおくだけで、前に進めます」
09

純粋にランを楽しめる

思い思いにランを楽しむムンバイのランナーたち

思い思いにランを楽しむムンバイのランナーたち

© Focus Sports for Wings for Life World Run

他のランナーたちに勝ちたいと思う気持ちは分かる。本当の戦いは自分自身との戦いであることも確かだ。しかし、アマチュアランナーたちがランニングイベントを「レース」と呼び、装着したデバイスで常時自分のペースを確認している昨今、これらがまったく重要ではないイベントに参加するのは新鮮なのではないだろうか?
【Wings for Life World Run】のルールは、パリマラソンなどのそれとは完全に異なるため、自分を比較する対象やライバルは存在しない。存在するのは自分の目標だけだ。このことを踏まえておけば、【Wings for Life World Run】でのランを楽しめるだろう。
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13回目を迎える世界最大のランニングイベント。脊髄損傷の治療法を見つけるという共通の目標に向かって、世界中のランナーと車いすユーザーが世界中で一斉にスタート。

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