A screenshot from GTA 6 shows a car meet in Vice City at night.
© Rockstar Games
ゲーミング

『グランド・セフト・オート VI』と『グランド・セフト・オート V』を比較する

より広大なマップ、☆が増えた手配度、男女2人の主人公… 『GTA 6』は『GTA 5』とどこが同じで違うのだろうか? 最新作のシステムやゲームプレイ、サウンドトラックなどの項目別に最新作と前作を比べてみた!
Written by Phil Briel (@nophilterde)
読み終わるまで:15分Published on
2026年11月19日、『グランド・セフト・オート VI』(以下『GTA VI』)がリリースされる。しかし、ここでひとつ疑問が生じる… 『GTA VI』は前作よりも何が優れているのだろうか?
過去13年間、オープンワールドビデオゲームの中心に位置していたのはロスサントスだった。Rockstar Gamesは『グランド・セフト・オート V』(以下『GTA V』)でこのジャンルの基準を定め、今日に至るまで世界中の何百万ものプレイヤーたちを惹きつけ続けている。しかし、『GTA 6』のリリースとともに、世代交代が起きようとしている。
現世代機でのリリースは、グラフィックが一新されると同時に、ゲーム内世界、手配度システム、ストーリーテリング、物理演算も一新されることを意味する。では、この大ヒットシリーズ最新作は、世界で最も売れたビデオゲームのひとつとなった前作と比較してどこが優れているのだろうか? 本記事では様々な項目に分けて直接比較をしてみることにする。
01

マップ

  • 『GTA 6』リリース:2026年11月19日
  • 『GTA 6』プラットフォーム:PS5 / PS5 Pro / Xbox Series X|S
  • 『GTA 5』リリース:2013年9月17日
  • 『GTA 5』プラットフォーム:Xbox 360 / PS3(2013年)Xbox One / PS4(2014年)PC(2015年)Xbox Series X|S / PS5(2022年)
『GTA』シリーズがリリースされるたびに多くのファンから出る疑問が「ゲーム内世界がどのくらい広いのか?」だが、『GTA 6』の回答は「広大」だ。これまでのプレビューや分析は、『GTA 6』のマップは『GTA 5』の約2倍(『レッド・デッド・リデンプション2』の3倍)になることを指摘している。
バイスシティ

バイスシティ

© Rockstar Games

比較してみよう。『GTA 5』の舞台となるロスサントスと隣接するブレイン群の面積は合計75㎢弱だ。これはオープンワールドタイトルとしては非常に広大なのだが、『GTA 6』の舞台はこれの約2倍だ。レオニダ州は『GTA 5』のマップの倍の面積で、Rockstar Games史上最大となる。

オリジナル缶

レッドブル エナジードリンク

Red Bull Energy Drink
この広大な面積はまずその多様性に反映されている。『GTA 6』のゲーム内世界は、ひとつの大都市とその周辺という構成ではなく、6つの独立した地域が合わさることで構成されている。
ネオンが輝くバイスシティに加えて、湿地帯のグラスリバーズ、陽光眩しいレオニダ・キーズ、工業地帯のアンブロジア、旧観光地のポート・ゲルホーン、そして山岳地帯のカラガ山国立公園には、各地域に固有の植生、天候、地形が用意されている。簡単にまとめるなら、6種類のゲーム内世界が存在するようなものなのだ。
多様な動植物が用意されている

多様な動植物が用意されている

© Rockstar Games

そしてアスファルトを離れれば、自然に包まれる。今作ではこれまで以上に生物・植物が多様だ。動物はアリゲーター、マナティ、サメを含む170種類以上が収録されており、各地域に棲息する彼らの毛並みや皮は水や土埃にダイナミックに反応する。
以上から、『GTA 6』のマップは『GTA 5』のマップに比べて広大な上に、多様で活き活きとしている。

『GTA 6』詳細情報

02

プレイ時間

  • 『GTA 6』:約80時間(メインストーリー+複数のサイドミッション)
  • 『GTA 5』:約51.5時間(メインストーリー+複数のサイドミッション)
  • 『GTA 5』達成度100%:約89.5時間
これまでと同じく多種多様なクルマが収録される

これまでと同じく多種多様なクルマが収録される

© Rockstar Games/Take-Two

ひとつ明確なのは、『GTA 6』は前作と比べてゲーミングエクスペリエンスが大幅にスケールアップされているということだ。Rockstar GamesのRob Nelsonは、クリアまで約80時間かかったことを明らかにしている。尚、ここでの “クリア” には、メインストーリーと複数のサイドミッションが含まれている。
一方、『GTA 5』については、ウェブサイトHow Long to Beatではメインストーリーと複数のサイドミッションのクリアまでの時間は平均51.5時間となっている。また、達成度100%を目指すなら約89.5時間が必要で、徹底的にプレイすれば132時間以上に達する可能性もあるが、『GTA 6』はいずれも大きく上回りそうだ。
しかし、現時点ではフェアな比較は難しい。なぜなら、Nelsonがプレイしたサイドミッションの数が不明だからだ。いずれにせよ、『GTA 6』は前作よりもクリアまで時間がかかるだろう。プレイを予定している人は、プレイ時間を多めに確保しておく必要がある。
03

警察 / 手配度 / AI

  • 『GTA 6』:最大手配度6
  • 『GTA 5』:最大手配度5
  • 『GTA 6』:情報アイコン・捜索範囲・容疑者の特徴が新たに追加
警察のシステムが一新された

警察のシステムが一新された

© Rockstar Games

過去13年で、ゲーミングのAIは大幅に進化したが、『GTA 6』のゲームプレイでもこの進化が確認できる。『GTA 5』では、時として苛立たしく感じるほど、警察のシステムがシンプルだった。犯罪を犯した瞬間にミニマップ外にパトカーが出動し、しかもマイケル、フランクリン、トレバーの現在地をほぼ把握していた。
『GTA 6』では最大手配度が6に戻されたが、警察のシステムは一新されている。通行人がスマートフォンで通報するか、目撃者が逃走するか、カメラに映らない限り、犯罪にはならない。また、突如としてパトカーが出現する代わりに、警察は物理的に犯罪者を確保しなければならない。
ジェイソンとルシア

ジェイソンとルシア

© Rockstar Games

さらに重要なポイントは、犯罪者の身元確認だ。レオニダ州警察が容疑者の詳細なプロファイルを作成し、警察官は体格や服装、マスクの有無、逃走車両を頭にインプットする。つまり、プレイヤーが逃走車両を乗り換えたり、服を着替えたりすれば、危機を回避できるのだ。犯罪者として認識されない限り、手配度の☆は点灯せず、警察も闇雲に発砲する代わりに通常の手続きとして現場検証を進めていく。
バイスシティでは、☆3個以上がプレイヤーにとって厄介になる。道幅が狭く、走行している車両数も多いため、逃げ切るのが難しい。しかし、逃走車両を乗り捨てて、横道や裏通りに入り込めば逃げ切ることができる。これを可能にするべく、Rockstar Gamesは今作のダッシュ、ジャンプ、登るのアクションを改良している。
04

犯罪プロファイル

『GTA 6』には『GTA 5』には存在しなかった新しい犯罪用システムを用意している。『GTA 6』では手配度の他に犯罪プロファイルが実装される。これは『レッド・デッド・リデンプション2』の名誉レベルに近いが、プレイヤーの行動を善悪で判断するものではない。このシステムはプレイヤーの行動をプレイに沿って記録していくもので、手配度とは異なりリセットされない。
犯罪プロファイルが新たに採用される

犯罪プロファイルが新たに採用される

© Rockstar Games

不要な暴力や破壊行為はネガティブな結果に繋がるが、驚くことにゴミや日用品の扱い方も反映される。ミッションや強盗で必要になる暴力はネガティブなものとして判断されるわけではない。
一方で、クリーンに強盗を働くことができれば、高いスキルを有している犯罪者として評価されることになる。犯罪プロファイルは、レオニダ州の住民たちがプレイヤーに対して取る態度にも影響するため、ストーリーの分岐が変わってくる可能性もある。
長期的には、このシステムはプレイヤーの “カルマ” として機能してくる。「犬を撫でる」などの小さな善行と犯罪者として行動の積み重ねがプレイヤーの運命を左右してくるのだ。
05

キャラクター&ストーリー

  • 『GTA 6』の主人公:ジェイソン&ルシア
  • 『GTA 5』の主人公:マイケル / フランクリン / トレバー
『GTA』シリーズの主人公は非常に独特で、すべてのプレイヤーに思い出の主人公がいる。
前作『GTA 5』ではシリーズ初となる複数の主人公が用意され、プレイヤーは元銀行強盗のマイケル、ストリートギャングのフランクリン、そしてサイコな世捨て人トレバーを切り替えながら、それぞれ異なるユーモアと強烈な犯罪ミッションを楽しむことができたが、同時にこの3人がストーリーの感情面に一本の筋を通していた。
『GTA 5』の主人公トリオ

『GTA 5』の主人公トリオ

© [unknown]

『GTA 6』では、ジェイソンとルシアを主人公に据えることでより親密かつ冷静なアプローチを取れるようになっている。尚、ルシアはシリーズ初の女性主人公となる。脚本を担ったAlexa D’Agostinoは、ルシアは複雑で不完全なキャラクターであり、彼女に備わっている強さと自信は、『レッド・デッド・リデンプション2』の主人公アーサー・モーガンと『GTA IV』の主人公ニコ・ベリックに匹敵するとしている。
ジェイソンとルシアの関係はプレイ次第で変化する

ジェイソンとルシアの関係はプレイ次第で変化する

© Rockstar Games

この犯罪者コンビの関係が『GTA 6』のストーリーの中心に置かれている。武器や強盗は共有する2人には、信頼とパートナーシップのシステムが用意されており、これらが変化することでストーリーに深みが加えられていく。
ゲームプレイでは、この特徴が非常にエキサイティングに機能する。プレイヤーはほぼ無制限に2人を切り替えて操作できるが、ストーリーの一部では片方しかプレイできない。
ミッション以外の時間は、一緒に過ごしても、別行動を取っても構わない。片方だけをプレイしている場合、もう片方は日常生活を送る。別行動を取っているときは、相手から連絡が入り、相手の状況を把握できるが、このような連絡を無視していると、2人の関係に悪影響を及ぼすことになる。
06

ゲームプレイ&オープンワールド

ゲームプレイを比較していくと、『GTA 6』は前作のお気軽なアーケードスタイルからは離れており、ゲームプレイ関係のシステムの多くを『レッド・デッド・リデンプション2』から引き継いでいるようだ。銃撃戦はよりリアルで、武器の反動に対応する必要があり、近接戦闘には投げや急所も用意されているようだ。
夜のバイスシティ

夜のバイスシティ

© Rockstar Games/Take-Two

ゲーム内世界の日常生活も大きく様変わりしている。指笛を吹いてタクシーを呼び止める代わりに、今作ではライドシェアアプリ《RydeMe》を使って移動したり、噂話を耳にしたりできる。また、ソーシャルメディアのフィードや動画のトレンドなども用意されており、スマートフォンだけでレオニダ州の “今” を確認できるようになっている。
また、建物のインタラクションも大幅に改良されている。『GTA 5』では入れない建物が多かったが、レオニダ州にはプレイヤーが出入りできるクラブやショップ、レストランやアパートが大量に用意されており、人目につかずに盗みを働くこともできる。
ルシアとジェイソンは様々なファッションを楽しめる

ルシアとジェイソンは様々なファッションを楽しめる

© Rockstar Games

さらに、街は活気が増している。これまでの情報では、『GTA 6』のNPCは60万人を超えるとされている。尚、『GTA 5』では5万5,000人、『レッド・デッド・リデンプション2』では30万人だった。
また、NPC全員が個別にデザインされており、他人のそら似的なキャラクターは見かけない。レオニダ州にはこれまで以上に多様な体格・体型の人間が用意されており、それぞれが自分の体格・体型に合わせた動きを取るようになっている。
プレイヤーは通行人に挨拶や挑発をしたり、落ち着かせたりできる。また、NPCの会話の盗み聞きに長時間を費やしていると、彼らに気付かれてトラブルに巻き込まれる可能性もある(一部のNPCは武装している)。一方で、NPCとの何気ない会話が新しいイベントやアクティビティに繋がる可能性もある。
07

テクノロジー / 天候 / 物理演算

グラフィックが大幅に向上

グラフィックが大幅に向上

© Rockstar games

『GTA 5』のテクノロジーはPS3とXbox 360をベースにしており、静的シャドウ、固定化された気候帯、アップスケーリングされたテクスチャを使用していた。一方、『GTA 6』はRockstar Games独自のRAGEエンジンの最新版を採用しており、何も犠牲にすることなくテクノロジーが最新世代コンソールに最適化されている。
『GTA 6』ではフルレイトレーシングのため、水たまりやネオンサイン、自動車のペイントへの映り込みがリアルに再現される。キャラクターたちにもそれぞれ独自の髪のアニメーションが用意されており、衣服の状態も風や雨によって変化する。
大きなハイライトと言えるのが、地域ごとに変化する天候システムだ。今作では、バイスシティのビーチが晴天に恵まれているときに、グラスリバーズは雷雨とハリケーンに襲われる可能性がある。そしてこのような嵐は浸水を引き起こしたり、看板を倒したりもする。当然、プレイヤーが運転するクルマのグリップにも影響する。乗り物については次項で詳しく説明しよう。
08

乗り物&車両窃盗

『GTA VI』にはシリーズ初のサーキットレースがフィーチャーされる

『GTA VI』にはシリーズ初のサーキットレースがフィーチャーされる

© Rockstar Games/Take-Two

『GTA 6』の乗り物の操作は、『GTA 5』よりもダイナミックになっているようで、長編視聴でもよりタイトなコーナリーングや急ブレーキなどが確認できた。また、『GTA 6』にはモータースポーツレースもフィーチャーされるため、そのようなテクニックを思い切り試すこともできる。
モータースポーツについて話を続けると、『GTA 6』にはストリートレースも収録される他、セブリング・インターナショナル・レースウェイにインスパイアされた専用サーキットも存在する。これらが意味するのは、乗り物の操作性の向上で、開発チームは現役のレーシングドライバーにアドバイスを求めたと言われている。
チューニングも楽しめる

チューニングも楽しめる

© Rockstar Games/Take-Two

車両はこれまでよりも盗むのが難しくなっており、その方法も多様化している。ボタンを押すだけでは乗り込めなくなったのだ。各車両にはセキュリティレベルが設定されており、高級車であればあるほど盗むのが難しい。専用アプリ《WAINK》で車両を事前にスキャンすれば、その価値とロックやアラームの状態、追跡装置の有無などが確認できる。
旧車ならスリムジムのような工具だけで盗むことができるが、年式の新しい高級車はキークローナーのようなハイテク機器がなければまず盗めない。尚、このような車両窃盗用ツールの一部は、ストーリーがある程度進まないと入手できないようになっている。
車両に傷がつけば、当然ながら価値が下がってしまうが、バイスシティは狭い道が多く、交通量も多いので、逃走や配達系ミッションを無傷で終えるのは非常に難しい。また、盗んだ車両をドライブしているときは、GPSトラッカーが警察に通報する可能性もあるので注意が必要だ。
尚、ジェイソンとルシアはアジトに車両を保管できる。また、手配度を下げるための武器と衣服をトランクにしまっておくこともできる。
09

アクティビティ

カラガ山国立公園ではカヤッキングに挑戦できる

カラガ山国立公園ではカヤッキングに挑戦できる

© Rockstar Games

『GTA 5』にはチリアド山でのハイキングや狩り、スカイダイビング、飛行機の操縦が用意されており、投資も楽しむことができた。『GTA 6』はこれらのアクティビティがさらに充実しており、犯罪の他にビリヤードやミニゴルフ、カヤック、ワークアウト、動物園訪問などが用意されている。
動物園で飼育されている動物や野生動物たちを観察・記録することも可能で、これは『レッド・デッド・リデンプション2』の機能をさらに進化させたものだ。
10

サウンドトラック&ラジオ

『GTA VI』には架空のラッパーも登場する

『GTA VI』には架空のラッパーも登場する

© Rockstar Games

Rockstar Gamesは『GTA 6』のラジオがシリーズ最大になることを約束しており、10月8日には公式ウェブサイトでDJとオーディオサンプルを含む6局(ラテンのCocoteo FM、カントリーのBack Country Radio、アフロビートとアマピアノのAfrobank FM、ハードロックとスピードメタルのThe Chamber 106.6、ポップヒットのFlash FM、サザンラップのDirty South Classics)が先行公開された。
DJ陣には、Bad Bunny、Lana Del Rey、Kerry King&Tom Araya(Slayer)など実在のミュージシャンが含まれており、“Electric Feel” by MGMT、“Raining Blood” by Slayer、“Don’t Come Home a Drinkin’” by Loretta Lynnなどのヒット曲・名曲が収録される。尚、Flash FMは『GTAバイスシティ』からの復活になる。
『GTA 6』には音楽関係の新機能も追加されている。まず、徒歩での移動中でもスマートフォンとヘッドフォン経由でラジオを聴くことができる他、シリーズ初のオンデマンドポッドキャストも用意される。
さらに、書き下ろし34曲が収録されたオリジナルサウンドトラック『Grand Theft Auto VI: The Album』がゲーム本編と同じ11月19日にリリースされる。ゲーム内に収録されている残りのラジオ局とトラックリストも同日に公開される予定だ。
11

マルチプレイヤー&オンライン

《GTAオンライン》

《GTAオンライン》

© Rockstar Games

『GTA 5』の長年の人気を確実にしたのが《GTAオンライン》だった。2013年10月1日にリリースされたこのオンラインモードは、多くのプレイヤーたちにとってこのゲームをプレイする理由となった。Take-Twoは《GTAオンライン》は『GTA 6』リリース後もサービスが提供されるとしているが、おそらく2027年には『GTA 6』の《GTAオンライン》がリリースされるだろう。
マルチプレイヤーについては何の情報も明らかになっていないが、まず間違いなく実装されるだろう。続報を楽しみに待ちたい。
12

『GTA 6』vs.『GTA 5』:比較表

『GTA VI』

『GTA V』

リリース

2026年11月19日

2013年9月17日

プラットフォーム

PS5 / Xbox Series X|S

PS3 / Xbox 360

舞台

レオニダ州 / バイスシティ

ブレイン郡 / ロスサントス

マップ

『GTA 5』の2倍

75.84㎢

手配度

最大☆6

最大☆5

主人公

2人(ジェイソン / ルシア)

3人(マイケル / フランクリン / トレバー)

プレイ時間

約80時間

約51.5時間

▶︎RedBull.comでは世界から発信される記事を毎週更新中! トップページからチェック!