ランニング
出雲駅伝2026|「スピード駅伝」の見どころ&青学が語る意気込み!
秋から冬にかけてシーズン本番を迎える大学駅伝。その開幕戦として注目を集めるのが出雲駅伝だ。「スピード駅伝」とも呼ばれる大会で、各校のトップランナーが激しい勝負を繰り広げる!
青山学院大学の駅伝選手として活躍し、現在は同チームで指導にあたる下田裕太コーチが解説協力。出雲駅伝の基本から、注目したい見どころまでチェック!
01
そもそも出雲駅伝って?
「出雲全日本大学選抜駅伝競走(出雲駅伝)」は箱根駅伝・全日本大学駅伝と並ぶ日本の大学三大駅伝で、大学駅伝の全国大会のひとつ。
1989年に始まり、例年10月のスポーツの日(改称以前は体育の日)に開催。箱根駅伝(1920年)や全日本大学駅伝(1970年)に比べると比較的新しい大会だ。
とはいえ、出雲駅伝は秋から始まる大学駅伝シーズンの幕開けを告げる大事なレース。毎年、スポーツの日を楽しみにしている駅伝ファンも多い。まだ知らなかった人は「スポーツの日といえば出雲駅伝!」と覚えておけば、今後はばっちり。
そして、このレースの舞台は“神話のまち”出雲。特に有名なのは出雲大社で、ここでは年に一回、全国から八百万の神々が集まって「神議り(かみはかり)」を行っているのだとか。これだけでも興味深いけど、ほかにも「国譲り(くにゆずり)」や「ヤマタノオロチ」など、日本神話を代表する物語がこの地に息づいている。
コースは、この土地に残る伝承や豊かな景観を感じられるルート。沿道では、レースとともにさまざまな景色を楽しめる。さらに、縁結びの神様として知られる出雲大社への参拝など、観戦とあわせて街を巡るのもよさそう。
出雲駅伝のコース(全6区間)
- 1区|出雲大社正面鳥居前〜出雲市役所・JAしまね前
- 2区|出雲市役所・JAしまね前〜ゆめタウン斐川前
- 3区|ゆめタウン斐川前〜JAラピタひらた店前
- 4区|JAラピタひらた店前〜鳶巣コミュニティセンター前
- 5区|鳶巣コミュニティセンター前〜島根ワイナリー前
- 6区|島根ワイナリー前〜出雲ドーム前
1区は出雲大社の正面鳥居前をスタート地点に、国の重要文化財に指定されている木造駅舎・旧大社駅を通過。
2区では、山陰地方屈指の大河・斐伊川に架かる神立橋を渡り、3区から5区にかけては独特の景観をつくる築地松、出雲特産のぶどうを育てるハウスなど、豊かな田園風景の中を駆け抜ける。
6区では島根ワイナリー前から再び出雲大社方面へ。正面鳥居前を通り、1区と同じ神門通りを駆け抜けて、出雲ドーム前でフィニッシュ!
駅伝観戦だけじゃなく、この土地ならではの歴史や文化に出会えるのも、出雲駅伝の面白さ。
走りに夢中になりつつ、出雲の景色もお見逃しなく!
02
なぜ「スピード駅伝」と呼ばれる?
出雲駅伝は全6区間、総距離45.1kmを6人でつなぐレース。全日本大学駅伝が全8区間で総距離106.8km、箱根駅伝が全10区間で総距離217.1kmなので、大学三大駅伝の中でとにかく距離が短いのが特徴!
さらに、1区間ごとの距離が短く、比較的平坦な区間が多いなど、スピードを生かしやすい要因がいくつも重なっている。こうしたさまざまな特徴から、出雲駅伝は「スピード駅伝」と呼ばれるようになった。
短い区間を、速くつなぐ。だから出雲駅伝は面白い!
では、個性豊かな6区間を一気にチェック!
1区|8.0km
スタート直後に始まる主導権争いや、コース半ばにある浜山公園周辺でのアップダウン、その後に続く平坦なコースで過熱する叩き合いなど、さまざまな展開に最後まで目が離せない。
2区|5.8km
コース内で最も距離が短く、走っている選手の間隔が詰まりやすいと言われる2区。いかに自分のペースを保ちながらスピード勝負に持ち込むか、各選手の駅伝力(セルフマネジメント)が見どころ!
3区|8.5km
前半の最長区間。出雲平野の豊かな田園風景が望める一方で、風の影響を受けやすいとも言われるコース。スピードと持久力の両方が求められ、順位変動が起こることも。前半戦の流れを左右する注目区間のひとつ。
4区|6.2km
近年ではレースの行方を大きく左右する重要区間になっている4区。平坦かつ比較的距離が短いコース特性をうまく使って誰が集団から抜け出すかに注目!
5区|6.4km
細かなアップダウンが続く終盤の区間。ここで他チームとの差を詰める、あるいはリードをさらに広げるかが最終6区の展開を左右する。
6区|10.2km
全6区間で最長のアンカー区間。過去にはトップが入れ替わる展開もあり、まさに「逆転の6区」。最後の10.2kmでは優勝を懸けたデッドヒートが繰り広げられる!
さて、あなたならどの区間に注目する?
03
青学駅伝の“今”を写真でチェック!
9月15日〜23日に妙高市で行われた、青学駅伝の最終選抜合宿。
この表情を見たら、出雲がますます楽しみになってきません?
さあ、10月12日の出雲へ。準備は万端!
04
いざ出雲へ! 主将が語る意気込み
「出雲駅伝は、自分たちがいま感じている手応えの答え合わせをする最初のステージです」
こう話すのは、4月から主将として青学駅伝を牽引する中村海斗。春から夏にかけて自己ベストを更新する選手も続々と登場し、夏合宿ではチームとしての結束もさらに高めてきた。
さらに今年の夏は、レッドブルのサポートを受けながらオーストリア・ザルツブルク州でチーム初の海外合宿も実施! 海外合宿に参加した選抜メンバーは、レッドブルの契約アスリートだけが使用できる施設でトレーニングを積んだほか、雄大な自然に囲まれた環境でハードなトレーニングにも取り組んだ。
「出雲駅伝は距離が短く、スピード勝負になりますが、短い距離での絶対スピードを上げることを日頃から意識している青学らしい走りが出せれば、強いレースになると信じています。4年生で副主将を務める平松や同じく4年生の鳥井、3年生の飯田、折田、小河原、黒田、2年生の石川、前川など、メンバー全員が『出雲を本気で勝ちにいく』という強い意志を持ってレースに挑みます。そんな彼らの走りにぜひご注目ください!」
ここまで積み重ねてきた準備を、まずは出雲駅伝でぶつける。目指すはもちろん優勝。そしてその先には、全日本大学駅伝、箱根駅伝と続く「大学駅伝三冠」への道が待っている。
「常に攻め続けて、新しいことに挑戦するのが青学駅伝の伝統のスピリットです。駅伝シーズンの本番を迎えるこれからの時期は、主将としての行動に加えて、自らの結果でもチームを引っ張っていきたいですね」
現在、箱根駅伝を3連覇中の青学駅伝。次の箱根駅伝で優勝すれば2024年から続く4連覇を達成! 100年以上続く箱根駅伝史上初となる「同一校による2度目の4連覇」という大記録が生まれる。また、中村ら4年生にとっても、大学在学中の箱根駅伝をすべて優勝で締めくくることになる。
いよいよ始まる大学駅伝のシーズン。今年はどんな熱狂が生まれるんだろう。まずはそのスタートとなる出雲駅伝からチェックしよう!
05
出雲駅伝の登録メンバー10人は次の通り
- 飯田 翔大(いいだ・かいと) 3年
- 鳥井 健太(とりい・けんた) 4年
- 石川 浩輝(いしかわ・こうき) 2年
- 前川 竜之将(まえかわ・りゅうのすけ) 2年
- 黒田 然(くろだ・ぜん) 3年
- 小河原 陽琉(おがわら・ひかる) 3年
- 平松 享祐(ひらまつ・きょうすけ) 4年
- 櫨元 優馬(はぜもと・ゆうま) 2年
- 古川 陽樹(ふるかわ・はるき) 1年
- 折田 壮太(おりた・そうた) 3年
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