Noah Ohlsen runs through the venue during the HYROX World Championship in Chicago, Illinois.
© Christian Pondella/Red Bull Content Pool
フィットネス

ファンクショナルフィットネス:プロが教える年齢との向き合い方

30代以降も限界をプッシュするにはどうしたら良いのだろうか? ファンクショナルフィットネスのプロアスリートが “賢いトレーニング方法” を伝授!
Written by Ed Cooper
読み終わるまで:5分Published on
ノア・オールセンは10年以上に渡りファンクショナルフィットネスシーンの第一線で活躍してきたが、2026年の彼は完全に新しいチャプターを迎えている。
2014年から2023年にかけてCrossFit Gamesに10年連続で出場し、World Fitness Projectでも素晴らしいパフォーマンスを見せた経験を持つオールセンは、2026シーズンにMasters CrossFit Games(35〜39歳部門)に出場。ここで彼のキャリアの新章がスタートした。
カリフォルニア州サンノゼで複数日に渡って開催されたこのイベントで、現在36歳のオールセンは強豪たちを抑えて優勝。30代でのトレーニングとフィットネスのビルドアップについて独自の成功体験を得た。

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レッドブルの独占インタビューに応じたオールセンは、今回の優勝を「自分を含むファンクショナルフィットネスシーン全体がまだ無名だった10年前と同じ強度でトレーニングを積めるという自分の希有な能力によってもたらされた結果」と表現した。
では、30代以降の一般人が彼と同じトレーニングアプローチを採用して、フィットネスとストレングスを向上させるにはどうしたら良いのだろうか?
01

フィットネスの誤解

「過去15年で私の中で色々な変化がありましたが、トレーニングアプローチは変わっていません」とサンノゼで優勝したオールセンは説明する。「36歳の今も25歳の頃と同じ強度でトレーニングを積むことができています」
年齢は数字でしかないことを証明しているノア・オールセン

年齢は数字でしかないことを証明しているノア・オールセン

© Christian Pondella/Red Bull Content Pool

バックスクワット215kgデッドリフト244kgプルアップ自己ベスト72レップなど、オールセンのフィットネスデータは否定できないほど素晴らしい。しかし、同等に素晴らしいのが、彼が10年間に渡りこれらのPBをキープし、さらに伸ばしていることだ。「36歳の今も、20代の頃の数値を上回って自己ベストを更新できているので、興奮を覚えています」とオールセンは語る。
これは、オールセンがペースダウンした、あるいは一線から退いたわけではないことの証明だ。「20代の頃にリカバリー、トレーニング、健康関連で理解しておきたかったのは、年齢を重ねてもハードにトレーニングを積み重ねて健康を維持できるということです」とオールセンは語っている。
Quotation
大きな誤解を解いておくと、年齢を重ねることは限界を迎えることを意味しません
「当時の私はどこかに限界があると思っていました。30代か40代にその限界を迎え、キャパシティが下がり、怪我もしやすくなると思っていたのです。今、私は仲間たちと一緒にこれが本当ではないことを証明しようとしています」
オールセンにとって、競技環境での加齢はイメージほど厳しいものではない。「最大の誤解を解くと、年齢を重ねることは限界を迎えることを意味しません。以前ほどリフトアップできなくなる、または以前ほど素早く動けなくなると思うかもしれませんが、私は今も競技を続けていて、限界点をさらにプッシュしています。私の存在が多くのアスリートの良い刺激になることを願っています」
02

ハードワーク、楽しむこと、リカバリーのバランスを取る

オールセンには重視しているトレーニング哲学があるが、それはスクワットラックでできる限り長い時間を過ごす、あるいは陸上トラックをひたすら周回するなどの類いではない。「長期間に渡ってフィットネスとストレングス、健康を維持したいなら、ハードワークと楽しむ時間のバランスを取ることです」とオールセンはアドバイスを送る。
このアプローチをひと言でまとめているのが、オールセン独自のマントラ、「ハッピー&ハングリー」で、このマントラは彼のもうひとつのファンクショナルフィットネスレース、2025年のHYROX世界選手権でも感じ取ることができた。
2026年のCrossFit Gamesのマスターズを制したオールセン

2026年のCrossFit Gamesのマスターズを制したオールセン

© Christian Pondella/Red Bull Content Pool

Quotation
トレーニングと同じくらいしっかり休み、正しい食事を摂り、十分な睡眠とストレッチを確保できれば、自分が望む形でスポーツを続けることができます
オールセンはCrossFitの同僚チャンドラー・スミスとこのイベントのダブルスに出場し、54分12秒で年齢別グループ10位の成績を収めた。オールセンが説明する。「私のマントラを誤解しないでください。スタートすれば完全にフォーカスしたビーストモードに切り替わります。ですが、冗談を言いながらトレーニングで楽しい時間を過ごすときもあります」
また、トレーニングセッションの合間に正しい食事を摂り、身体をストレッチして、適切に休息を入れて自分の成長を感じ取ることからも、大きな充足感が得られる。「トレーニングと同じくらいしっかり休み、正しい食事を摂り、十分な睡眠とストレッチを確保できれば、何の制限もなく、自分が望む形でスポーツを続けることができます。正しいアプローチを採用している限り、成長できるのです」
03

ムーブメントの質と賢いトレーニングの重要性

ハードワークと楽しむことのバランスを見出すことが大事

ハードワークと楽しむことのバランスを見出すことが大事

© Christian Pondella/Red Bull Content Pool

伝統的に、30代の生活は20代の生活とは大きく異なる。たとえば、家族との時間の重要性が増したり、仕事がより重要になったりする。しかし、どのような変化があっても、30代に突入したあとはより効率良くトレーニングを積んでいく必要がある。オールセンが説明する。
「30代でもフィットしていたい人のためにアドバイスをひとつ送れるとするなら、それは “時間をかけてムーブメントの質を高める方法と正しいポジショニングを学習する” でしょう。正しいウォームアップで身体を準備し、正しいムーブメントをゆっくりと学んでいけば、上手く身体を動かせるようになり、エナジーを無駄にせず、より長く動けるようになるでしょう」
まとめると、賢い準備と十分なリカバリー、そして正しいムーブメントを意識すれば、30代を超えてもより強くよりフィットした身体でより速く動けるようになるのだ。
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Masters CrossFit Gamesチャンピオンに輝いた米国人ファンクショナルフィットネスアスリート

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