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フォーミュラレーシング
SUPER FORMULA完全ガイド:サーキット編
レーシングドライバーの岩佐歩夢、レッドブル、Motorsport.comがタッグを組んで届けるSUPER FORMULA完全ガイド。ルール、マシン、戦略、ドライバーの見どころを基礎から分かりやすく解説。
日本最高峰のフォーミュラカーレース『SUPER FORMULA(スーパーフォーミュラ)』。レースが開催されるサーキットには、それぞれどんな特徴があるのだろうか? 2025年のスーパーフォーミュラ年間チャンピオン、岩佐歩夢の解説も交えながら紐解いていく。
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記事の内容まとめ
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スーパーフォーミュラのレースは、どんなところで開催されている?
スーパーフォーミュラのシーズンは、各地のサーキットを転戦する形で行なわれます。2026年は5つのサーキットを舞台に全7大会12レースを実施します。その分布は、北は東北、南は九州と幅広いですが、国際自動車連盟(FIA)によって国際基準と認められたサーキットでしか開催することができません。
現在スーパーフォーミュラが開催されている5つのサーキットは、東から順にスポーツランドSUGO(宮城県)、モビリティリゾートもてぎ(栃木県)、富士スピードウェイ(静岡県)、鈴鹿サーキット(三重県)、オートポリス(大分県)です。
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各サーキットに違いはある?
どのサーキットも、スーパーフォーミュラであれば1周を1分〜1分半程度で周回できるようになっており、1周の長さという点ではそれほど大きな違いはありません。ただ、そのコースレイアウトはサーキットごとに個性があります。
直線の長いコース、曲がりくねったコース……そういったキャラクターの違いによって、マシンにどういったセッティングを施すべきか、ドライバーがどんな走らせ方をするべきかなどが変わってきます。
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鈴鹿サーキットの特徴は?
三重県鈴鹿市にある鈴鹿サーキットは、年に1度のF1日本グランプリの開催地として知られるサーキットです。
世界的にも珍しい8の字形状のコースレイアウトとなっており、息つく暇なく次のカーブがやってくるS字セクション、高速で曲がる複合コーナー“デグナーカーブ”、文字通りスプーンのような形状をしたスプーンカーブなど、難易度の高いコーナーが多いため、そのチャレンジングさからドライバーからの人気も非常に高いです。
かつてレッドブルでF1ワールドチャンピオンに輝いたセバスチャン・ベッテルは、この鈴鹿を「神が作りしサーキット」と評したとか。
ちなみに、サーキットは基本的に山奥にあることが多いですが、鈴鹿サーキットは駅から徒歩もしくは路線バスなどで来場することもできるため、今回紹介する5つのサーキットの中では最も公共交通機関でアクセスしやすいと言えます。
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富士スピードウェイの特徴は?
御殿場プレミアムアウトレットから車で20分ほど、静岡県小山町にあるのが富士スピードウェイです。かつてはF1日本グランプリも開催したことがあり、今も鈴鹿サーキットと並んでF1開催が可能な“グレード1”と呼ばれる水準を満たしている、世界トップクラスのサーキット。コースを走るマシンと富士山が一望できる、唯一無二のロケーションも魅力です。
元々はアクセル全開が続く超高速サーキットでしたが、21世紀の大改修で生まれ変わり、①非常に長い直線区間 と ②難易度の高いテクニカル区間が共存する、よりバランスの取れたレイアウトになりました。直線を速く走れるマシンに仕上げるべきか、コーナーを攻められるマシンに仕上げるべきか、チームは頭を悩ませます。
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モビリティリゾートもてぎの特徴は?
元々は『ツインリンクもてぎ』という名称で、1997年に栃木県芳賀郡茂木町に開業したモビリティリゾートもてぎ。オーソドックスなサーキット(ロードコース)と、主にアメリカのレースシリーズで使われる楕円形の高速コース(オーバルコース)を併設している点が大きな特徴でしたが、現在使われているのはロードコースのみとなっています。
コースレイアウトは、直線と直線を急カーブで結んだような、いわゆる“ストップ&ゴー”のレイアウトが特徴。スーパーフォーミュラでは、パワーがブーストされる“オーバーテイクシステム”を駆使して直線で相手に並びかけ、次のカーブに向けたブレーキングで相手を抜きにかかるシーンが多く見られます。
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スポーツランドSUGOにはどんな特徴がありますか?
スーパーフォーミュラの“東北大会”が開催されるスポーツランドSUGOは、仙台市街から高速道路を使って30分前後、宮城県柴田郡村田町にあります。
スーパーフォーミュラ開催サーキットの中では最も1周が短く、その中で上り、下りが繰り返される起伏に富んだレイアウト。中でも最終コーナーからホームストレートにかけては最大勾配10%の上り坂になっており、この急坂をスーパーフォーミュラのマシンが駆け上がってくる様は圧巻です。
そんなSUGOは俗に「魔物が棲む」と言われるほど波乱が起きやすいのも特徴。また魔物だけでなく、天然記念物のカモシカが近くの山に棲み着いているようで、コース内やその周辺に姿を現すというハプニングも時折見られます。
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オートポリスの特徴は?
スーパーフォーミュラの“九州大会”の舞台は、大分県と熊本県の県境付近に位置するオートポリス(所在地は大分県日田市)。阿蘇外輪山の北側にあり、標高は800メートル。熊本方面から来場する際は、広大な草原と牛たちに囲まれた“ミルクロード”を通りながら、絶景を眺めることができます。
サーキットのレイアウトとしては、通称“ジェットコースター・ストレート”に代表されるアップダウンの激しさが特徴。攻略の難しいコーナーも多数存在する上、タイヤの消耗も激しいと言われており、ドライバーにとってチャレンジングなサーキットです。
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監修/協力
岩佐歩夢: 世界を舞台に活躍するレーシングドライバー。2020年にフランスF4選手権を制し、翌2021年にレッドブル・ジュニアチームに加入。FIA F3、FIA F2を経て、2024年からスーパーフォーミュラに参戦。2025年にはシリーズチャンピオンに輝いた。F1のリザーブドライバーとしても経験を積み、さらなる高みを目指して挑戦を続けている。
Motorsport.com 日本版: 世界規模で展開するモータースポーツ専門メディアの日本版(2016年配信開始)。F1をはじめ、MotoGP、スーパーGT、スーパーフォーミュラ、WECなど、国内外のさまざまなレースカテゴリーを網羅。世界各地のジャーナリストによる現地取材や独自の分析を通じて、最新ニュースからレース解説、ドライバーインタビューまで、モータースポーツの魅力を幅広く発信している。