【ダリウス】をアシストする【エコー】
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タッグ制格闘ゲームとは?:違いと特徴
Netflixで『アーケイン』を視聴して『2XKO』に興味を持った、あるいは『HUNTER x HUNTER NENxIMPACT』をプレイしたくて仕方がないという人のために、タッグ制格闘ゲームの違いや特徴について簡単に解説!
Written by Rui Yang Xu / Akshon Esports
読み終わるまで:6分Published on
『2XKO』が発表されたとき、格闘ゲームコミュニティが最も驚いたことのひとつが、この作品がタッグ制になることだった。格ゲーシーンのベテランたちはこのニュースに対する賛否両論を冷静に眺めていたが、比較的若い世代のプレイヤーたちはなぜそこまで騒ぎ立てるのかと困惑の表情を見せた。
そこで、今回はタッグ制格闘ゲームがどのようなものなのか、そしてなぜ賛否両論が起きがちなのかについて探っていくことにしよう。
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アシスト

タッグ制格闘ゲーム(英語名:Tag Fighters)は格ゲーのサブジャンルで、各プレイヤーが1体ではなく2〜3体のキャラクターをピックしてチームを構成する。そして対戦では、自分のチームからキャラクターを呼び出して、攻守でアシストしてもらうか、交代させることができる。これがタッグ制格闘ゲーム最大の特徴であり、これがあるかどうかが通常の格ゲーとの見分け方になる。
注意しておきたいのは、この特徴から判断すると、アシストや交代のシステムが採用されていない『King of Fighters』のようなタイトルはタッグ制格闘ゲームには属さず(いくつかの例外を除いて)、チーム制格闘ゲームに属するということだ。
このアシスト / 交代システムのおかげで、プレイヤーはキャラクター間のユニークで面白いシナジーを楽しめるため、キャラクター選択画面から自分のクリエイティビティを発揮することができる。
これはつまり、『Ultimate Marvel vs. Capcom 3』の “ゼロメイクライ” のようなブッ壊れのチームが存在する可能性がある一方、弱いとされているキャラクターに光を当てられる可能性もあることを意味している。
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格ゲー好きのための格ゲー

タッグ制格闘ゲームが賛否両論になりがちな理由のひとつは、このジャンルのゲームプレイにある。タッグ制格闘ゲームの多くは高速のラウンドと異常に長いコンボのおかげで、“堕落した格ゲー” と考えられている。
さらに、他の格闘ゲームでは "ブッ壊れ" とされる悪質な択攻めとひたすらガードさせる圧のかけ方も備わっているため、タッグ制格闘ゲームをプレイしたいと思うプレイヤーが少ないのだ。
しかし、タッグ制格闘ゲームを賛否両論にしている真の理由は、全体における学習曲線の厳しさだ。
『ストリートファイター』シリーズ、『鉄拳』シリーズ、さらには『スマブラ』シリーズを問わず、他の格闘ゲームからタッグ制格闘ゲームへ移行したプレイヤーは、単純により多くのキャラクターについて学ぶ必要があると同時に、より多くのシステムも学ぶ必要がある。
格闘ゲーム自体がすでに難しいジャンルとして捉えられていることを踏まえれば、タッグ制格闘ゲームの評価が低くなってしまうのは簡単に理解できるだろう。
いずれにせよ、厳しい学習曲線を乗り越えることができれば、堕落版と評価されがちにもかかわらず、タッグ制格闘ゲームには面白い部分が数多くあることが理解できるようになるだろう。タッグ制格闘ゲームと自分が噛み合えば、ほんの少しのクールなプレイをするだけで、非常に大きな満足感が得られることに気付くはずだ。
これらは、立ち回りからコンボまでのすべての部分でかなり自由にプレイできるというタッグ制格闘ゲームの特徴から来るものだ。
そしてここまでのすべてをまとめれば、タッグ制格闘ゲームには他の格闘ゲームではまず得ることができない満足感を提供できるポテンシャルが備わっていることが分かるだろう。また同時に、学習している間は苛つきを感じていたユニークな仕様やシステムの多くが、実際は最大の魅力であることも分かるだろう。
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おすすめのタッグ制格闘ゲーム 4選

当然ながら、現在最も大きな注目を集めているのは『2XKO』だが、この最新タイトルがリリースされるまでにプレイできる優秀なタッグ制格闘ゲームがいくつか存在する。以下のタイトルをチェックして、タッグ制格闘ゲームの世界を探索してみよう!

1:MARVEL vs. CAPCOM Fighting Collection: Arcade Classics

『MARVEL vs. CAPCOM』シリーズはタッグ制格闘ゲームを世に知らしめた存在だ。多くのプレイヤーにとって、タッグ制と言えば『MARVEL vs. CAPCOM』であり、このコレクションでは、かつてリリースされたシリーズ作品をロールバックシステムでプレイし直すことができる。
シリーズで最も高い知名度を誇るのはおそらく『MARVEL vs. CAPCOM 2』だが、他のシリーズ作品も非常に面白いので、是非ともプレイしてもらいたい。ただし、Wazzlerには要注意だ!

2:ブレイブルー クロスタッグバトル

とにかく『2XKO』が楽しみで仕方がないという人は、『ブレイブルー クロスタッグバトル』をプレイしておくべきだろう。
この作品はアークシステムワークスが開発した2v2のタッグ制格闘ゲームで、『ブレイブルー』シリーズ、『ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ』、『アンダーナイト インヴァース』『RWBY』などのキャラクターが収録されている。
操作はシンプルで3種類の攻撃ボタンとスティック90度回転の必殺技のみで、《ヒューズ》に似ている《クロスコンボ》など、『2XKO』とのシステム上の共通点を多く見出すことができる。完全に同じではないにせよ、『2XKO』のプレイを考えている人にとって、『ブレイブルー クロスタッグバトル』は最も優れた練習台になるはずだ。

3:スカルガールズ

『スカルガールズ』に興味を持っている人は、この作品の知名度によって興味を乗ったのだろう。
『スカルガールズ』は、格闘ゲームに興味を持っている人なら誰でもプレイが楽しめる作品だ。また、自分が選択したキャラクターのプレイ回数に応じてその強さが変動するシステムが採用されているため、どのキャラクターを試しても相応に楽しめるようになっている。

4:ドラゴンボール ファイターズ

最後にプレイしておくべきは、ビッグヒットとなったタッグ制格闘ゲーム、『ドラゴンボール ファイターズ』だ。このタイトルの人気は近年下降していたが、新しいアップデートによって再び息を吹き返しつつある。
『ドラゴンボール ファイターズ』はすでにタッグ制格闘ゲームの定番のひとつとして認識されているが、今回のアップデートは、タッグ制格闘ゲームの “堕落版" と評価されがちな部分を際立たせている。
というわけで、タッグ制格闘ゲームがなぜ "堕落版” と評価されがちなのかを実際に体験して理解したいなら、『ドラゴンボール ファイターズ』をプレイすべきだろう。
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