ゲーミング
『FIFA 22』の “年間最優秀チーム(TOTY:Team of The Year)” はこれまで以上の盛り上がりを見せた。メタを完全に変えてしまうそのカード群は、他のプロモーションチームを完全に上回っている。
しかし、『FIFA 22』の “年間最優秀チーム(TOTY:Team of The Year)”(以下、《FIFA 22 TOTY》)は、本当にそこまで盛り上がるだけの価値があるのだろうか? 所持しているすべてのコインを費やして1枚を獲得するだけの価値があるのだろうか?
心配はいらない。FUTWIZに所属するプロプレイヤーJamie “Jamodo” O’Dohertyが《FIFA 22 TOTY》のすべてを教えてくれた。
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TOTYとは?
EA Sportsが用意している『FIFA』シリーズのプロモーションチーム名の中には不可解なものがあるかもしれない(たとえば、“バーサスアイス” はいったいどんな意味なのだろうか?)が、《TOTY》は簡単だ。
《TOTY》とは “Team of The Year = 年間最優秀チーム” の略で、『FIFA』シリーズプレイヤーたちによって2021年のベストイレブンが選ばれたあと、その選手たちを大幅にアップグレードして、デザインを一新し、カードにしたものだ。
通常のプロモーション期間では、ある程度の数のパックを開封すれば、少なくとも最低レベルのスペシャルカードが手に入ることが約束されている。しかし、《TOTY》ではその保障がなく、この希少さが価値を一層高めている。長年プレイしているにもかかわらず1枚も手にしたことがないベテランプレイヤーは少なくない。
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『FIFA 22』の《TOTY》
- GK:ジャンルイジ・ドンナルンマ(Gianluigi Donnarumma / OR 96)
- LB:ジョアン・カンセロ(Joan Cancelo / OR 94)
- CB:ルベン・ディアス(Ruben Dias / OR 97)
- CB:マルキーニョス(Marquinhos / OR 95)
- RB:アクラフ・ハキミ(Achraf Hakimi / OR 93)
- CM:ジョルジーニョ(Jorginho / OR 97)
- CM:ケビン・デ・ブライネ(Kevin De Bruyne / OR 96)
- CDM:エンゴロ・カンテ(N'Golo Kanté / OR 96)
- ST:キリアン・ムバッペ(Kylian Mbappé / OR 97)
- ST:ロベルト・レヴァンドフスキ(Robert Lewandowski / OR 98)
- RW:リオネル・メッシ(Lionel Messi / OR 98)
Jamodoは次のように解説している。「今年の《TOTY》はおそらく史上最高額のカードが含まれることになるでしょう。カジュアルプレイヤーには嬉しくない話ですよね。たとえば、700万コインもするムバッペは彼らにとってはまず入手不可能だからです」
「ですが、バロンドール発表の時期と重なっている分、価値が余計に高まっていると言えますし、“ベストイレブン” というのは、現実世界でもファンが興味を持つトピックです。このような現実世界の時期と興奮が『FIFA』コミュニティに影響を与えている結果、プレイヤーたちは《TOTY》カードが手に入るかもしれないと期待しながらパックを次々と開けているのです」
《FIFA 22 TOTY》のカードの中には含まれていて当然の選手がいる一方、トップレベルの活躍をしているにもかかわらず選ばれていない選手がいることから一部のプレイヤー間で議論が生まれている。Jamodoは、各選手の特徴のゲームへの反映方法にその原因があると考えている。
「昔から興味深いポイントですよね。個人的な意見を言わせてもらいましょう。当然ながら、《TOTY》では『FIFA』シリーズのプレイヤーがゲームで使いたい選手に投票しています。ですので、たとえば、モハメド・サラーよりもムバッペが優先されるわけです」
「現実世界なら、サラーは間違いなくベストイレブンに選ばれるはずですが、『FIFA』のサラーはムバッペのようにスキルが5つ星ではないですし、逆足も4つ星ではありません。ですので、『FIFA』プレイヤーの間では “使いたい選手” にはならないわけです。ここまで真剣に考えなくても良いのかもしれませんが!」
EAは、ファン投票の結果を反映させた12人目の《TOTY》カードをプロモーションの第2週に発表したが、Jamodoは、ここでもサラーは選ばれないだろうと予想していた。なぜなら、サラーの他にクリスティアーノ・ロナウドとカリム・ベンゼマが候補としてリストアップされていたからだ。
Jamodoは「正直に言わせてもらえば、ファンの数が一番多くて、ゲーム内で一番活躍してくれそうな選手が選ばれるので、クリスティアーノ・ロナウドになるでしょうね」と予想していたが、結果はその通りで、CR7が選ばれた。
《TOTY》カードが手に入ったことに不満を言うプレイヤーはいないはずだが、現在世界最高クラスと評価されている選手たちの顔ぶれはほとんど変わらないため、たとえばOR 96のケビン・デ・ブライネの《TOTY》カードを手に入れると既視感を覚えてしまうプレイヤーがいる。
しかし、《FIFA 22 TOTY》には新しい選手も選ばれているため、『FIFA』シリーズのベテランプレイヤーやJamodoのようなプロプレイヤーはそのようなカードに注目している。
03
Jamodoのジョルジーニョ評
「ジョルジーニョはチェルシーに所属しているミッドフィールダーです。ノーマルカードはOR 85のゴールドで、逆足は3とスキルムーブも3ですので、そこまで使えません。ペースは60より高くなったことはないと思います。『FIFA』シリーズではペースが非常に重要です」
「一方、彼の《TOTY》カードはOR 97ですので、レーティングが+12されます。通常の週間最優秀チーム(TOTW)のレーティングは+1で、すべてのスタッツが+1されるだけです。これを踏まえると、《TOTY》カードのレーティング+12はとても大きいですよね」
「ジョルジーニョのような、ノーマルではプロプレイヤーがまず使わない選手でも、《TOTY》ではスキル4と逆足4になり、すべてのスタッツが90オーバーです。個人的には、ジョルジーニョの《TOTY》カードは、ノーマルの価値が高くなかった分、過小評価されると思いますし、デ・ブライネやカンテよりも安くなると思います。ですので、僕ならジョルジーニョを選びますね」
TOTYカードのレーティング+12はかなり大きいです
ジョルジーニョの価格は同じクラブに所属する他のミッドフィールダーよりも確かに安い。また、《TOTY》カードは手に入りにくいと言われているにもかかわらず、一部のカードの価格は100〜200万コイン程度で落ち着くはずだ。この価格なら、定期的にプレイしている限り、カジュアルプレイヤーでも手が出せる。
しかし、《TOTY》カードには無理をしてでも手に入れる価値があるのだろうか? ずば抜けたスタッツの選手を1人入れるよりも、安価な選手たちでチーム全体のバランスを取っていく方がベターなのではないだろうか?
「僕からのアドバイスは “コインは選手間でできる限り均等に割り振るべき” です。ここは好みのプレースタイルによっても変わってきますね。たとえば、レヴァンドフスキのゴールドカードを持っていて、彼のプレースタイルが好きなら、彼の《TOTY》カードは大きなプラスになるでしょうし、気に入るはずです」
「ですが、ネイマールのような、逆足とスキルに秀でていて、重心が低くてアジリティに優れている選手の方が好みなら、レヴァンドフスキの《TOTY》カードを手に入れる価値はそこまで高くないでしょう。好みのプレースタイルではないからです」
04
ポジション変更
もうひとつ触れておきたいテーマが、万能なサイドバックを別のポジションで起用したいときの《TOTY》カードの価値だ。Jamodoは次のように解説している。
「先日FUTWIZのチームメイト、Jacob “NiKSNEB” Benskinと話していたのですが、昨年、彼はアルフォンソ・デイヴィスの《TOTY》カードをミッドフィールダーとして起用したことで、プロプレイヤーの間で話題になったんです」
「『FIFA』シリーズの【FUT】では、選手を本来のポジションとは別のポジションで起用することは珍しくありません。たとえば、『FIFA 21』では、サイドバックをセンターバックとして起用するのがトレンドでした。今年は、カンセロやハキミが、CDMとしてどれだけやれるのかに大いに興味がありますね」
「《TOTY》でブーストされれば、シュート能力はフォワードレベルまで高まりますし、スタッツ全体が向上してオールラウンダーに近くなるので、中盤の方が活躍できます。サイドバックとして起用するよりもミッドフィールダーで起用した方が、チームへの貢献度が高まると思います」
05
リーグアップグレードの活用方法
《TOTY》カードがパックに含まれている確率は、年間でリリースされるどのプロモーションやキャンペーンよりも低い。ライトニングラウンド中にストアへ行き、アルティメットパックの確率をチェックすれば、 “1%未満” に設定されていることが分かる。
しかし、それでも大きな期待を胸にパックを購入するプレイヤーや報酬を求めてチーム編成チャレンジ(SBC)をプレイするプレイヤーはあとを立たない。
《TOTY》の人気SBCのひとつが “リーグアップグレード” だ。ここでは、プレイヤーはノーマルとレアゴールドカードで編成されている連携の低いチームを交換して、特定のリーグに所属するカードが約束されているパックを受け取れる。つまり、プレミアリーグの《TOTY》カードを手に入れるために、プレミアリーグアップグレードSBCにリソースを投下するというのは納得できる。
しかし、アルティメットパックでも含有率が非常に低いことを踏まえると、一般的な『FIFA』シリーズファンがこのようなアップグレードパックから《TOTY》カードを手に入れられる確率はどの程度なのだろうか? レアゴールドカードを買い集めて運試しをする価値はあるのだろうか? Jamodoは次のように回答している。
「いつも言っているのですが、たとえプレミアムアップグレードでも、基本的には損をした気持ちになるということです。たとえば、100万コインの価値があるチームを交換して《TOTY》カード1枚を手に入れても、大抵の場合、落胆するでしょう」
「ですので、使用していないレアではないゴールドカードを余分に持っているなら、それらを出して運試しするのはありだと思います。ですが、相応のリターンをもらえることを期待してすべてを投げ打つのはやめましょう」
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