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ドイツ・ケルンで開催されたGAMESCOM 2022でダークアクションRPG『偽りのP / Lies of P / ライズ・オブ・P』(以下、『偽りのP』)のゲームプレイ映像が初公開された。
注目のタイトルについてこれまで判明している情報をまとめてみた。
01
リリース日は?
『偽りのP』のリリース日は確定していないが、このアクションRPGは2023年にPC、PS5、Xbox Series X/Sでのリリースが予定されている。尚、Xboxファンにとって嬉しいことに、リリースと同時にXbox Game Passに収録される予定だ。
02
どのようなゲームなのか?
先ほどから説明している通り、『偽りのP』はフロム・ソフトウェアのタイトル群からインスピレーションを得ているアクションRPGだ。『エルデンリング』、『ブラッドボーン』、『ダークソウル』シリーズと同じように手強い敵と戦ってレベルアップや武器の強化を繰り返しながら、ダークな世界の先を目指していくことになる。
03
ストーリーは?
『偽りのP』にはイタリア人作家カルロ・コッローディの童話『ピノッキオの冒険』を再解釈したダークなストーリーが用意されているが、オリジナルと同じように嘘とその影響についても触れられている。
『偽りのP』は原作やディズニー映画『ピノキオ』からは大きく異なり、陰鬱な世界観が特徴だ。たとえば、こちらは主人公がクラート(Krat)という街の廃棄された鉄道駅で目覚めるところからスタートする。
プレイヤーは主人公ピノキオとして、この街のどこかに囚われているゼペットを探し出さなければならないが、今作のピノキオは原作のような木製の操り人形ではなくメカノイドだ。しかし、基本設定は原作と同じで、こちらも人間になることを目指している。
また、他の登場人物たちとの会話によってストーリーに変化が起きるようになっており、目標を達成するために嘘をつかなければならないシーンもあるようだ。
原作トリビア
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設定と世界観
『偽りのP』の舞台は危険な街 “クラート” で、19世紀後半から20世紀前半までの “ベル・エポック” 時代のヨーロッパにインスパイアされているが、華やかだった現実世界のベル・エポックとは異なり、この作品の世界は非常に陰鬱で危険だ。ビジュアル的には『ブラッドボーン』のヤーナム市街や『バイオショック』シリーズ、または『Dishonored』シリーズに似ている。
このスチームパンク風のダークなクラートが街として正常に機能していないことはすぐに分かる。なぜなら、人影がまばらなのだ。シングルプレイヤー用キャンペーンでうらびれた裏道を探索すれば、機械たちが重々しく動いている姿が確認できる。尚、『偽りのP』にマルチプレイヤーやCo-op対応モードが収録される予定はない。
『偽りのP』ではクラート内だけではなく、その外も探索できるようになるが、『エルデンリング』のようなオープンワールドではなく、一本道に近いルートを進んでいくことになる。このデザインが、ただでさえ高難度のこの作品の難度をさらに高めている。なぜなら、厄介な敵やセクションを回避できる代替ルートが存在しないからだ。
開発について
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ゲームプレイ
『偽りのP』のゲームプレイはクラシックなソウルライクだが、Round 8 Studioのフレッシュなアイディアがいくつか加えられている。多彩なアクションが楽しめる敵との戦闘では弱攻撃、強攻撃、回避、ブロック、パリィを組み合わせていくが、当然ながら、どのアクションもタイミングを合わせる必要がある。
また、人形や犬型ロボット、巨大なボスなど様々な敵と戦うために主人公にはいくつかの特殊な技や武器が用意されている。
まず、主人公は『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE | 隻狼』からインスピレーションを得た義手を備えており、この左手には様々なガジェットを装着することが可能だ。たとえば、火炎を放射したり、グラップリングフックで敵を引き寄せたりできるので、複数の敵を相手にしたり、特定の敵を引き剥がしたりしながら戦うことができる。
このようなガジェットは当然ながらアップグレードが可能で、距離を伸ばしたり、クールダウンを短くしたりすることができる。
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徹底的にソウルライク
『偽りのP』のゲームプレイ映像は、このアクションRPGがフロム・ソフトウェアの様々なタイトルを参考にして、いわゆるソウルライク路線をなぞっていることを明らかにしている。
プレイヤーが倒されれば、失われたソウルを回収しなければならない。ソウルは “篝火” …ではなく “Stargazer / スターゲイザー” に集められ、ここで主人公のレベルアップや武器のアップグレードが行える。
武器にはひとつアレンジが加えられている。この作品では剣もしくは両手持ち武器が “刀身” と “柄(持ち手)” に分かれており、これらを自由に組み合わせればユニークな効果が得られるようになっている。
たとえば、柄に炎属性が付与されているダガーを所持しているが、どうもリーチが短いと感じているなら、刀身だけ付け替えることができる。このようなアレンジはプレイヤーのフィーリングを大きく変えることになるだろう。
一方で、現時点ではゲーム内にクラスは用意されていない印象だ。スタート時にバランス重視型、スピード重視型、パワー重視型の3タイプから選べるようになっているが、これらは初期ステータスに過ぎない。
いずれにせよ、プレイヤーはレベルアップやスキルツリーの解除を通じて主人公を様々な方向へ育成できる。そして当然ながら、この要素はリプレイバリューに寄与することになる。
開発側は『偽りのP』のプレイ時間を明らかにしていないが、ゲームプレイ映像からはメインストーリー以外にも様々なサイドミッションが用意されていることが伺える。先に説明した通り、会話によってストーリーが変化することも踏まえると、様々なアクションとエンディングが用意されているはずで、期待は高まるばかりだ。
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