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ゲーマーは日本が好きだ。多様で美しい景色・文化、あるいはビデオゲーム誕生の地としての歴史など、その理由は様々だ。それゆえに、日本を舞台にした作品は特に人気が高く、たとえば、『アサシン クリード シャドウズ』はアクションゲームファンの長年の夢を叶えた作品のひとつとして評価された。
そして今年は、レーシングゲームファンも『Forza Horizon 6』で日本を楽しめるようになる。本記事ではテストプレイの感想を述べながら、この作品に期待できることを紹介していこう。
『Forza Horizon 6』概要
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『Forza Horizon 6』ゲームプレイ
まずはグッドニュースから。『Forza Horizon 6』はクラシックな『Horizon』シリーズへ回帰している。そのゲームプレイはこのシリーズの基本である「オープンワールドの探索」「バラエティ豊かなイベント」「無数のコレクティブル」「膨大な収録車数」の上に成り立っている。
前作『Forza Horizon 5』とは異なり、本作はルーツに忠実だ。前作では《Horizon Festival》チャンピオンとしてメキシコを巡ったが、最新作では《Horizon Festival》チャンピオンになることを夢見る無名の旅行者として日本を巡ることになる。
実に『Horizon』シリーズらしく、今作も素晴らしいオープニングイベントで豊富な車両クラスとカテゴリーを紹介しており、プレイヤーはスポーツカー、カスタムカー、オフロードカーなどを次々と乗り換えていく。その中にはトヨタ2025 GR GTプロトタイプも含まれている。
今回私たちがテストプレイしたプレビュー版では、キャンペーンの導入部と《Horizon Festival》予選3種類、そして7種類のPRスタントと2種類のスペシャルイベントをプレイできた。オープンワールドは2つのエリアを除いて完全に探索できるようになっていたが、季節は春に限定されていた。
さて、オープニングイベントが終わると、プレイヤーはモータースポーツファンのジョーダンとチューニングエキスパートのメイとチームを組む。この2人はオープンワールドをドライブしていくプレイヤーのサポート役を担う。もちろん、プレイヤーがドライブするのは日本製高級車ではなく、シリーズお馴染みのポンコツだ。
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『Forza Horizon 6』の収録車種は、有名マニュファクチャラーの550台程度が収録されると言われている。まだ不明な車種も多いが、2026年4月20日現在、392車種が明らかになっており、こちらから具体的に確認できる。
プレビュー版では3種類のクルマが用意されていたが、オープンワールド内でさらにカスタムカー7台を見つけることができた。特定の場所へ行くとカスタムカーや中古車を購入できるのだ。もちろん、お馴染みの《掘り出し物》も用意されており、正規版では隠れた名車を集めることができる。
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美しく描かれた日本
間違いなく、『Forza Horizon 6』最大の魅力は美しく再現された日本で、メキシコや英国を含む過去のどの舞台よりもスケール、グラフィック、プレゼンテーションのすべてで上回っている。開発を担うPlayground Gamesは、今作でも “実在する国の縮小版” を用意しており、日本の特徴がギュッと詰め込まれている。
結果、『Forza Horizon 6』のマップはシリーズ史上最高の多様さを誇る。エリアひとつひとつが完全に異なっているように感じられるが、便利なことにマップをスクロールすることでエリアごとの発見済み、または完了したアイテムやイベント、PRスタントを確認できる。
今作の日本は、北へ向かうと、プレイヤーは雪道やスキーリゾートのゲレンデをドライブできる。一方、東へ向かえば長閑な風景が広がり、花畑や田んぼの中をドライブできる。マップ中央には《Horizon Festival》のキャンプが設営されており、南には東京をシミュレートしたエリアが置かれている。ゲームスタート直後からすべてのエリアに向かうことが可能で、すべてのエリアがシームレスに繋がっている。
今作には9種類の生物群系が用意されており、ゲームプレイとビジュアルがそれぞれ異なっている。当然ながら、東京がその大きなハイライトだ(ゲームプレイとビジュアルの両方において)。東京はシリーズ史上最大の都市で、その狭い通りや大きな高低差、そして渋谷の交差点や東京タワーなどの名所が美しく再現されており、活気に満ちている。
『Forza Horizon 5』のメキシコのエリアと比較してみると、『Forza Horizon 6』のエリアはバラエティがさらに豊かになっている。奥深い森やひっそりと佇む寺社、切り立った山道、美しい漁村、巨大な首都が多様性を約束してくれる。
そしてビジュアルだけではなくゲームプレイにおいても、『Forza Horizon 6』 は非常に完成度が高い。静かなエリアでのドライブは瞑想的でさえある一方、東京の首都高レースでは、『首都高バトル』や『グランツーリスモ7』の《東京エクスプレスウェイ》のようなクラシックレーシングゲームの楽しい記憶が呼び起こされる。
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『Horizon』シリーズらしさ
先ほども述べた通り、『Forza Horizon 6』はシリーズらしさに回帰している。プレイヤーは最初の最初から自分の好きなようにプレイを進めることができる。エリアを探索したり、観光へ出掛けたり、XPマーカーを追ったり、隠しアイテムを探したり、フェスティバルイベントに参加したり、PRスタントを完了したり… どこから始めてもOKだ。
この選択肢の多さは、美しい風景と素晴らしいゲームプレイにも助けられて、非常に上手く機能している。しかし、革新的なゲームプレイを期待している向きは少しがっかりするかもしれない。『Forza Horizon 6』は “置きにいった” 作品で、レースやPRスタントなどは前作と似ている。
とはいえ、クラシックなストリートレース、必ず参加しなければならないオフロードイベント、そして(個人的なハイライトの)クロスカントリーレースが存在する他、お馴染みのスピードトラップ、ジャンプ、トレイルブレイザー、ドリフトゾーンも用意されている。
残念ながら、カーミートや家の改造、峠バトル、マルチプレイヤーモードのような今作の新モード・新機能の多くはプレビュー版ではプレイできなかった。ではプレイできなかった。
さて、『Forza Horizon 6』には全部でハウス(家)が8戸用意されており、それぞれがファストトラベルのポイントとして機能するが、拡張・リフォームが行えるようになっている。また、今作では谷間の敷地を購入して、自分の好きなように広げていくこともできる。自分だけのレーストラックや豪邸など、可能性は無限大だ。
もうひとつの面白い特徴がタイムアタックサーキットだ。日本を巡っていくと小さなレーストラック(舗装路またはオフロード)を見つけることができる。これらのレーストラックでタイムを記録すればランキングを競ったり、報酬を獲得できたりする。これは非常に面白く、ちょっとした息抜きにもってこいだ。
8分
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最高のテクノロジー
技術面から見れば、『Forza Horizon 6』はまさに “大躍進” だ。前作が今でも「ビデオゲーム史上最も美しいレーシングゲームのひとつ」と評価されていることを踏まえると、この事実はさらに輝く。今作はその前作よりも完全にレベルがひとつ上だ。
活き活きと描かれている多様なオープンワールドから、細部まで精緻に再現されているクルマとコックピットまで、『Forza Horizon 6』はひと言で “最高” だが、このレーシングゲームをさらに素晴らしくしているのが、ダイナミックな天候変化だ。レース中に突如として霧が発生して視界が悪くなったり、雪や雨がハンドリングに影響したりするため、2つとして同じレースは存在しない。
ここにダイナミックな時間変化も加わり、今作では他ではまず得られないリアルなゲーミングエクスペリエンスが得られる。さらには季節も移り変わり、ゲーム内世界と環境を完全に変えてくれる。この機能は前作でも確認できたが、『Forza Horizon 6』ではさらに進化している。尚、前述した通り、プレビュー版でプレイできた季節は春だけだった。
さて、私たちが完全に驚かされたのは、『Forza Horizon 6』のサウンドだ。特にエンジン音はオーディオエンジンが改良されたことで比類ないクオリティに仕上がっている。エンジンの咆哮は厚みがありパワフルだ。さらに、その音は地形に合わせて変化し、たとえば、トンネルや峡谷をドライブすれば別物になる。また、音楽も進化しており、バラエティとスケールが大幅にアップしている。
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シリーズ史上最高の作品
『Forza Horizon 6』のプレビュー版をプレイしてみて、ひとつ明確になったことがある。それは、この最新オープンワールドレーシングゲームは、5月のリリースと同時にレーシングゲームの新基準を打ち出すということだ。美しく細部まで描かれている日本、豊富な車種、そして最高のテクノロジーがこのレーシングゲームをネクストレベルへ押し上げている。
ゲームプレイ的には、この作品はシリーズお馴染みのコンテンツと新しいアイディアのバランスを上手く取っているが、ファンから最も大きな期待が寄せられている新機能・新モードをプレイする機会は得られなかった。
『Forza Horizon 6』は2026年5月19日にPCとXbox Series X|S、Xbox Game Passでリリースされる。また、Play Anywhereに対応しているため、対応する携帯ゲーム機でもプレイできる。尚、プレミアムエディションを購入すれば、5月15日からプレイできる。PS5版のリリースも予定されているが、スケジュールは明らかになっていない。
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