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マックス・フェルスタッペンが富士スピードウェイでスーパーGTマシンをドライブ!

ニュルブルクリンク24時間レース初参戦に向けて準備を進めているF1ドライバーが、ハイパワーで知られるスーパーGT 500クラスのマシンをヘビーウェットの富士スピードウェイでドライブ!
Written by Paul Keith
読み終わるまで:5分Published on
Max Verstappen drives the Nissan Z NISMO GT500 at Fuji Speedway in May, 2026.
© Mark Thompson/Getty Images/Red Bull Content Pool
ADACラべノール・ニュルブルクリンク24時間レースデビューを控えるF1ワールドチャンピオン4冠を誇るマックス・フェルスタッペンは、また別の未知の領域を体験すべく日本へ飛んだ。日本での未知の領域とは、スーパーGT 500クラスマシンのコックピットに初搭乗し、壮大な富士スピードウェイを攻略することだ。
この挑戦をさらに刺激的にするために、フェルスタッペンにはスーパーGTトップドライバーのひとりであり、2024年富士3時間での優勝経験を持つ三宅淳詞のラップタイムを上回るという条件が課せられた。
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弘法筆を選ばず

2021シーズンから2024シーズンにかけてF1ドライバーズタイトルを4連覇したフェルスタッペンは、これまでのキャリアを通じて様々なカテゴリーのレースを楽しんできた。彼は初めて乗り込むマシンに即座に適応する才能を発揮して、あらゆるカテゴリーやコンディションで卓越したパフォーマンスを示してきた。
ニッサンZニスモGT500のステアリングを握るマックス・フェルスタッペン

ニッサンZニスモGT500のステアリングを握るマックス・フェルスタッペン

© Mark Thompson/Getty Images/Red Bull Content Pool

しかし、“グリーン・ヘル(緑の地獄)” の異名を持つニュルブルクリンクはモータースポーツで最も難しくかつ最も危険なサーキットのため、フェルスタッペンは細心の注意を持って24時間耐久レースに向けた準備を進めている。
650馬力を超えるパワーと強力なエアロダイナミクスを誇るニッサンZニスモGT500は、日本最高峰のツーリングカーシリーズで最高レベルの加速性能とグリップを誇る。ニッサンZニスモGT500はフェルスタッペンがF1以外でドライブする最新のレーシングマシンとなった。
2025年9月、フェルスタッペンはポルシェ718ケイマンGT4 CSを駆ってNLS(ニュルブルクリンク耐久シリーズ)に参戦し、耐久レース参戦に必要なライセンスを取得すると、その2週間後にフェラーリ296 GT3をドライブしてニュルブルクリンク耐久選手権の4時間ラウンドに初参戦するといきなり優勝を飾った。
そして2026年3月、フェルスタッペンは再び悪名高きニュルブルクリンクに戻ると、5月14〜17日のニュルブルクリンク24時間本戦でもドライブするメルセデス AMG GT3を駆り周囲を圧倒した。
「僕は様々なマシンに乗ってきましたし、すぐにすべてを学ぼうとします。レースが大好きなので、色々なカテゴリーのマシンに乗れるのは本当に特別な体験です。ニュルブルクリンクに向かい、本格的な24時間イベントを初めて体験するのが本当に待ち遠しいです。数多くの準備を進めているところです」とフェルスタッペンは語る。
ヘビーウェットの富士スピードウェイという悪条件に立ち向かわなければならなかった

ヘビーウェットの富士スピードウェイという悪条件に立ち向かわなければならなかった

© Mark Thompson/Getty Images/Red Bull Content Pool

1976シーズンを最後にニュルブルクリンク・ノルドシュライフェではF1が開催されていないが、同シーズンにF1が富士で日本初開催を迎えた。富士スピードウェイは平均速度が高くテクニカルで、特にウェットコンディションでは高難度となる。フェルスタッペンがGT 500クラスマシンに乗り込むと同時に、この長い歴史を持つ富士山麓のサーキットは再び雨に見舞われた。
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ヘビーウェットの富士で実力を見せつける

まずは三宅が先にコースに向かい、1周4.5kmのサーキットで1分44秒075というハイレベルなベンチマークを叩き出した。
「彼(フェルスタッペン)はワールドチャンピオンですが、自分と同じマシンに乗った時に彼のドライビングがどのように違うのか確かめるのが楽しみでした」と三宅は語り、さらに続ける。
「残念なことに雨が降ってしまいましたが、それでも彼がどれほど上手いのか理解できましたので、本当に興奮しましたし、素晴らしい時間を過ごせました」
スーパーGT 500クラスマシンを初体験したフェルスタッペン

スーパーGT 500クラスマシンを初体験したフェルスタッペン

© Mark Thompson/Getty Images/Red Bull Content Pool

Quotation
本当にクールな体験でした。次回はドライコンディションだといいですね!
フェルスタッペンはニッサンZニスモGT500のステアリングを握り、1周のインスタレーションラップでマシンの扱い方やサーキット、それにコンディションに習熟した。すると彼はすぐさまマシンを把握し、最初のホットラップでさっそく三宅の10分の1秒差に迫った。
その次の周回では、フェルスタッペンは三宅の最速タイムを破る1分42秒290を悠々とマークした。
「プッシュするのが少し難しかったですね。最初のラップで “もう少し早いタイムが出せるはずだ” と思っていたら、42秒台が出ました」とフェルスタッペンは語る。
「マシンに習熟し、スロットルやブレーキングの扱いに慣れることが重要でした。ステアリングは完全な別物で、タイヤのグリップも違いました。コースを流れる(雨水の)川を真っ直ぐに突っ切ることはできませんでした。コーナーではNGですからね。本当にクールな体験でした。次回はドライコンディションだといいですね!」
フェルスタッペンにとって、今回のスーパーGT 500クラスマシン初体験は彼の日本とその活気あふれるカーカルチャーへの愛を融合しつつ、ニュルブルクリンク24時間初参戦での新たなレーススタイルに適応するためのパーフェクトな方法となった。
今回の模様は、BigTimeのジェレマイア・バートンがホストしたレッドブル・モータースポーツのYouTubeで公開中だ。マックス・フェルスタッペン vs. スーパーGTの初邂逅はこちらでチェック!
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